大絃たいげん)” の例文
発矢はっしと、ばちの音、聞くものの魂をさながらに身ぶるいさせた。大絃たいげん嘈々そうそうとして急雨のように、小絃は切々として私語しごのごとしという形容ことばのままだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大絃たいげんはさらすもとひにおつかり
曲はすすみ、大絃たいげん嘈々そうそう、小絃は切々せつせつ——
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)