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大河
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おおかわ
ふりがな文庫
“
大河
(
おおかわ
)” の例文
大河
(
おおかわ
)
にかかっている
鉄橋
(
てっきょう
)
の
根
(
ね
)
もとが
腐
(
くさ
)
れていたのをこのごろ
発見
(
はっけん
)
した。
白
(
しろ
)
い
影
(
かげ
)
が
線路
(
せんろ
)
の
上
(
うえ
)
を
歩
(
ある
)
いていたのは、それを
注意
(
ちゅうい
)
するためだった。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
或る晩、家中、店先の涼み台で、
大河
(
おおかわ
)
から吹く風を
納
(
い
)
れて、種々無駄話をしていました折から、師匠東雲師は、私に向い
幕末維新懐古談:20 遊芸には縁のなかったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
其の向うは、
鰐
(
わに
)
の泳ぐ、
可恐
(
おそろし
)
い
大河
(
おおかわ
)
よ。……
水上
(
みなかみ
)
は
幾千里
(
いくせんり
)
だか分らない、
天竺
(
てんじく
)
のね、
流沙河
(
りゅうさがわ
)
の
末
(
すえ
)
だとさ、河幅が三里の上、深さは
何百尋
(
なんびゃくひろ
)
か分りません。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そんな噂が、伝わると、
夜半
(
よなか
)
から、大坂城の
楼櫓
(
ろうやぐら
)
は、炎を噴いて、
大河
(
おおかわ
)
と、市街と、海とを地獄のように赤くした。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大河
(
おおかわ
)
まで持ち出して行って、バケツで水を
汲
(
く
)
みあげるのが面倒くさく、じかに流れで
濯
(
すす
)
いだりして、
襦袢
(
じゅばん
)
や
浴衣
(
ゆかた
)
を流したりしていた銀子も、それを重宝がりお礼に金を余分に包んだり
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
雨上
(
あまあが
)
りの
広田圃
(
ひろたんぼ
)
を見るような、
鮒
(
ふな
)
と
鰌
(
どじょう
)
の洪水めいたが、そのじめじめとして、陰気な、湿っぽい、ぬるぬるした、不気味さは、
大河
(
おおかわ
)
の
出水
(
でみず
)
の
凄
(
すご
)
いに
増
(
まさ
)
る。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これは、五ツ目からこの姿のままで
茶舟
(
ちゃぶね
)
に
搭
(
の
)
せられ、
大河
(
おおかわ
)
を
遡
(
さかのぼ
)
って枕橋へ着き、下金屋の庭が荷揚げ場になっているから、直ぐ
其所
(
そこ
)
へ引き揚げたものである。
幕末維新懐古談:33 蠑螺堂百観音の成り行き
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
あるところでは、
山
(
やま
)
が
見
(
み
)
られました。また、あるところでは、
大河
(
おおかわ
)
が
流
(
なが
)
れていました。その
河
(
かわ
)
には
橋
(
はし
)
がかかっていました。お
姫
(
ひめ
)
さまは、その
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
られました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
片方は
大河
(
おおかわ
)
で
遮
(
さえぎ
)
られているから、この
一方口
(
いっぽうぐち
)
へ
逃
(
のが
)
れるほかには逃げ道はなく、まるで袋の鼠といった形……振り返れば、諏訪町、黒船町は火の海となっており
幕末維新懐古談:13 浅草の大火のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
およそ十四五人の同勢で、女交りに騒いだのが、今しがた按摩が影を見せた時分から、
大河
(
おおかわ
)
の
汐
(
しお
)
に引かれたらしく、ひとしきり
人気勢
(
ひとけはい
)
が、遠くへ裾拡がりに
茫
(
ぼう
)
と
退
(
の
)
いて、
寂
(
しん
)
とした。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三座は確か類焼の難はのがれたように思いますが、何しろ、吾妻橋際から
大河
(
おおかわ
)
の河岸まで焼け抜けてしまったのですからいかに火勢が猛威を
振
(
ふる
)
ったかは
推
(
お
)
し測られます。
幕末維新懐古談:13 浅草の大火のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
大河
(
おおかわ
)
の
両岸
(
りょうぎし
)
は、細い樹の枝に、薄紫の
靄
(
もや
)
が、すらすら。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この大火が
方附
(
かたづ
)
いてから、あの本願寺の門の前を通ると、駒形堂が真直に見えました。そうして、
大河
(
おおかわ
)
の帆掛け舟が「そんな大火があったかい」といったように静かに
滑
(
すべ
)
って行くのが見えました。
幕末維新懐古談:15 焼け跡の身惨なはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
“大河”の意味
《名詞》
大河(たいが)
大きな川。大川。
《固有名詞》
大河(たいが)
「黄河」の異称。
NHKが制作放送する「大河ドラマ」の略称。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
河
常用漢字
小5
部首:⽔
8画
“大河”で始まる語句
大河内
大河原
大河平
大河畔
大河童
大河端
大河筋
大河豚
大河野
大河内正敏