“方附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたづ60.0%
かたつ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氷峰は渠に義雄を紹介してから、渠に斷わつて、勝負の方附かたづくまで碁をつづける。呑牛はにこにこ笑ひながら、二人の戰ふのを見てゐる。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
綾子刀自が大隈家へ方附かたづかれたのが、初縁でないのであるから、もし、ひょっとそういうことを私の口から口外しては、と遠慮を致したわけでありました。
「それは、今日までの仕事を方附かたつけてしまってから、お世話になるものなら改めてお世話になることに致しましょう」
徴兵のことも方附かたつき、配偶者の話がしきりに師匠や師匠の妻君さいくんの口から出ますけれども、いずれも私は承知をしません。私は心の中で、とても、今の身で、うっかりした所から妻など貰えはしない。