トップ
>
地所
>
じしょ
ふりがな文庫
“
地所
(
じしょ
)” の例文
地所
(
じしょ
)
もあげますと言ってきかないので、お医者さんも、とうとう、では、とにかくやってみましょうと約束しました。
死神の名づけ親(第二話)
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
近所
(
きんじょ
)
の
人々
(
ひとびと
)
は、
鶏
(
とり
)
のために
圃
(
はたけ
)
や、
庭
(
にわ
)
を
荒
(
あ
)
らされるのを
苦
(
く
)
に
思
(
おも
)
いましたけれど、
家
(
いえ
)
や、
地所
(
じしょ
)
が
金持
(
かねも
)
ちの
所有
(
しょゆう
)
であるために、なにもいわずに
忍
(
しの
)
んでいました。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一段
地所
(
じしょ
)
が高くなって処どころ
椎
(
しい
)
の木を植えた処があった。菊江はそこの傾斜の
赭地
(
あかつち
)
の肌を
駈
(
か
)
けあがりながら揮返った。背の高い痩せぎすな男の姿はすぐ後にあった。
女の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
一は上祖師ヶ谷で
青山
(
あおやま
)
街道
(
かいどう
)
に近く、一は品川へ行く
灌漑
(
かんがい
)
用水の流れに
傍
(
そ
)
うて居た。
此等
(
これら
)
は彼が
懐
(
ふところ
)
よりも
些
(
ちと
)
反別が広過ぎた。最後に見たのが粕谷の
地所
(
じしょ
)
で、一反五畝余。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
少しばかりある株券と
地所
(
じしょ
)
とは愛子と
貞世
(
さだよ
)
との教育費にあてる名儀で某々が保管する事になった。そんな勝手放題なまねをされるのを葉子は見向きもしないで黙っていた。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
今の
左門
(
さもん
)
氏の代になって、広大な
地所
(
じしょ
)
もすっかり人手にわたってしまって、残るのはお城のような邸宅と、その中に所蔵されているおびただしい
古名画
(
こめいが
)
ばかりになってしまいました。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
彼処
(
そこ
)
でもない
此処
(
ここ
)
でもないと勝手次第に
宜
(
よ
)
さそうな
地所
(
じしょ
)
を見立てゝ、いよ/\芝の
三田
(
みた
)
にある
島原
(
しまばら
)
藩の中屋敷が
高燥
(
こうそう
)
の地で
海浜
(
かいひん
)
の眺望も良し、塾には適当だと衆論一決はしたれども
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
母がひとり子ども三人、
夫婦
(
ふうふ
)
をあわせて六人の
家族
(
かぞく
)
、
妻君
(
さいくん
)
というのは、同業者のむすめで花前の
恋女房
(
こいにょうぼう
)
であった。
地所
(
じしょ
)
などもすこしは
所有
(
しょゆう
)
しておって、六人の家族は
豊
(
ゆた
)
かにたのしく生活しておった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「さあ、
地所
(
じしょ
)
は、あそこに見える空地なんだが」
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
地所
(
じしょ
)
を
買
(
か
)
うこともできる。
見物
(
けんぶつ
)
に
出
(
で
)
かけることもできる。」と、
独
(
ひと
)
り
言
(
ごと
)
をして、
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると、
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れるまで、
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
るような
気持
(
きも
)
ちでいました。すると、そのとき
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
地所
(
じしょ
)
の
売買
(
ばいばい
)
や、
訴訟
(
そしょう
)
の
代理人
(
だいりにん
)
などになって
出
(
で
)
て、そんなことで
報酬
(
ほうしゅう
)
を
得
(
え
)
て、その一
家
(
か
)
のものは
暮
(
く
)
らしていたのですが、
物識
(
ものし
)
りという
名
(
な
)
が
通
(
とお
)
っているので、このもののいったことは、
村
(
むら
)
では
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“地所”の意味
《名詞》
宅地。敷地。土地。
(出典:Wiktionary)
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“地所”で始まる語句
地所内
地所持