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品位
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ひんい
ふりがな文庫
“
品位
(
ひんい
)” の例文
こんな
赤
(
あか
)
はげ
山
(
やま
)
は、
山
(
やま
)
としては
決
(
けつ
)
して
立派
(
りつぱ
)
なものとはいへません。
人間
(
にんげん
)
でいへば
體
(
からだ
)
ばかり
大
(
おほ
)
きくて
徳
(
とく
)
も
智慧
(
ちえ
)
もないとすれば、
人
(
ひと
)
としててんで
品位
(
ひんい
)
がないのと
同
(
おな
)
じです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
打見
(
うちみ
)
る
所
(
ところ
)
、
年齢
(
とし
)
は
二十歳余
(
はたちあま
)
り、
顔
(
かお
)
は
丸顔
(
まるがお
)
の
方
(
ほう
)
で、
緻致
(
きりょう
)
はさしてよいとも
言
(
い
)
われませぬが、
何所
(
どこ
)
となく
品位
(
ひんい
)
が
備
(
そな
)
わり、
雪
(
ゆき
)
なす
富士額
(
ふしびたい
)
にくっきりと
黛
(
まゆずみ
)
が
描
(
えが
)
かれて
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この
開展
(
かいてん
)
せる
瑩白色花蓋
(
えいはくしょくかがい
)
六
片
(
へん
)
の中央に、
鮮黄色
(
せんおうしょく
)
を呈せる
皿状花冕
(
さらじょうかべん
)
を
据
(
す
)
え、花より放つ
佳香
(
かこう
)
と
相
(
あい
)
まって、その花の
品位
(
ひんい
)
きわめて
高尚
(
こうしょう
)
であることに、われらは
讃辞
(
さんじ
)
を
吝
(
お
)
しまない。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
その言いかたが、またとても
品位
(
ひんい
)
がありましたので、ニールスは、すっかりまごついてしまいました。「これはたしかに、ただの鳥じゃないぞ。」と、ニールスは心の中で思いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
浮かれ遊びに夜を
更
(
ふ
)
かす者でないこと、また、この女が、さような闇の花でないことは、化粧のさま、髪の
容
(
かたち
)
、なお、つつまれぬものは人の
品位
(
ひんい
)
というもの、それをよくよくごらんあれば
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
それからお
顔
(
かお
)
は、どちらかといえば
下
(
しも
)
ぶくれの
面長
(
おもなが
)
、
眼鼻立
(
めはなだ
)
ちの
中
(
うち
)
で
何所
(
どこ
)
かが
特
(
とく
)
に
取
(
と
)
り
立
(
た
)
てて
良
(
よ
)
いと
申
(
もう
)
すのではなしに、どこもかしこもよく
整
(
ととの
)
った、まことに
品位
(
ひんい
)
の
備
(
そな
)
わった、
立派
(
りっぱ
)
な
御標致
(
ごきりょう
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それは、平時に
民部
(
みんぶ
)
の教えるところであった。民部は伊那丸を
勇士
(
ゆうし
)
猛夫
(
もうふ
)
の
部類
(
ぶるい
)
には育てたくなかった。
器
(
うつわ
)
の大きな、
徳
(
とく
)
のゆたかな、
品位
(
ひんい
)
と
天禀
(
てんぴん
)
のまろく
融合
(
ゆうごう
)
した
名将
(
めいしょう
)
にみがきあげたいと
念
(
ねん
)
じている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“品位”の意味
《名詞》
(ひんい)人や物に感じられる気高さ。
(ひんい)貨幣に含まれている金や銀の割合。
(ひんい)(context、mineralogy)鉱石の中に含まれているの金属の割合。
(ほんい)律令制で親王の位階。
(出典:Wiktionary)
品
常用漢字
小3
部首:⼝
9画
位
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“品”で始まる語句
品
品物
品川
品行
品隲
品評
品格
品々
品質
品性