あふ)” の例文
よびつかはしたり必らず/\心配しんぱいするに及ばず早々此所ここあふべきかぎを持參して此錠前このぢやうまへあけよと申されしかば漸々やう/\吉五郎はホツと太息といき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さうしてとげえた野茨のばらさへしろころもかざつてこゝろよいひた/\とあふてはたがひ首肯うなづきながらきないおもひ私語さゝやいてるのに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
客の込みあふ大きな郊外電車から、痩せ衰へたやうな小さな電車に乘り換へると、相客は多く草鞋穿きの道者連であつた。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
正午しやうごまた夜半やはん十二もととし、このときには短針たんしん長針ちやうしんたゞしくかさなあふて十二ところす。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
計り口にあふやうに如才じよさいなくあきなふゆゑに何時も一ツものこさずみなうり夕刻ゆふこくには歸り來り夫から又勝手かつて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
翌日辰刻頃たつどきごろ出立古郷水呑村へぞ歸りける土産物みやげもの飛脚ひきやくにて先へ送りし事故伯父をぢ九郎兵衞女房お里も待居たる處なれば皆々出迎でむかひ悦びあふに九助は其足にて名主なぬし惣左衞門是は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)