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とりころ
ふりがな文庫
“
取殺
(
とりころ
)” の例文
伴「
手前
(
てめえ
)
は熱い汗をかいたろうが、
己
(
おら
)
ア
冷
(
つめ
)
てえ汗をかいた、幽霊が裏窓から
這入
(
はい
)
って行ったから、萩原様は
取殺
(
とりころ
)
されて仕舞うだろうか」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ところが
所天
(
つれあい
)
が
死
(
な
)
くなってからというものは、
其
(
その
)
男の
怨霊
(
おんりょう
)
が
如何
(
どう
)
かすると現われて、
可怖
(
こわ
)
い顔をして私を
睨
(
にら
)
み、今にも私を
取殺
(
とりころ
)
そうとするのです。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
なぜ
己
(
お
)
れを
殺
(
ころ
)
さぬ、
殺
(
ころ
)
さぬか、
己
(
お
)
れも三五
郎
(
らう
)
だ
唯
(
たゞ
)
死
(
し
)
ぬものか、
幽靈
(
ゆうれい
)
になつても
取殺
(
とりころ
)
すぞ、
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
ろ
長吉
(
ちようきち
)
めと
湯玉
(
ゆだま
)
のやうな
涙
(
なみだ
)
をはら/\、はては
大聲
(
おほごゑ
)
にわつと
泣
(
な
)
き
出
(
いだ
)
す
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
なるほど
此
(
こ
)
の
森
(
もり
)
も
入口
(
いりくち
)
では
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
もなかつたのに、
中
(
なか
)
へ
来
(
く
)
ると
此通
(
このとほ
)
り、もつと
奥深
(
おくふか
)
く
進
(
すゝ
)
んだら
早
(
は
)
や
不残
(
のこらず
)
立樹
(
たちき
)
の
根
(
ね
)
の
方
(
はう
)
から
朽
(
く
)
ちて
山蛭
(
やまびる
)
になつて
居
(
ゐ
)
やう、
助
(
たす
)
かるまい、
此処
(
こゝ
)
で
取殺
(
とりころ
)
される
因縁
(
いんねん
)
らしい
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それだのに
手前
(
てめえ
)
に
兎
(
と
)
や
角
(
こ
)
う
嫉妬
(
やきもち
)
をやかれちゃア詰らねえよ、
己
(
おれ
)
は幽霊に怨みを受ける覚えはねえが、札を剥せば萩原様が
喰殺
(
くいころ
)
されるか
取殺
(
とりころ
)
されるに
違
(
ちげ
)
えねえから
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
それで金もよこさないでお札を剥さなけりゃア
取殺
(
とりころ
)
すというような訳の分らない幽霊は無いよ、それにお前には
恨
(
うらみ
)
のある訳でもなしさ、
斯
(
こ
)
ういえば義理があるから心配はない
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
如何
(
いか
)
にも残念だから
入水
(
じゅすい
)
してお村を
取殺
(
とりころ
)
すなどと
狂気
(
きちがい
)
じみたことを申し……それはまア
怪
(
け
)
しからぬこと、音に聞えたる大伴の先生故、町人を打ち打擲などをすることはない
筈
(
はず
)
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付