十月じふぐわつ)” の例文
つてりました「わたくしせがれわたくしことかずに、十月じふぐわつたゝり家出いへでをしたばかりに、海蛇うみへびられてしまひました。」
はるよりして、流言妖語りうげんえうごさかんおこなはれ、十月じふぐわつ十二日じふににちには、たちまち、兩水道りやうすゐだうどくありと流傳りうでんし、市中しちう騷動さうどうふべからず、諸人しよにんみづさわぐこと、さわぐがごとし。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十月じふぐわつ』はねつみしか、つかれしか
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
常飛脚じやうひきやくなつ三月さんぐわつより九月くぐわつまで)の十日とをか——滿八日まんやうかふゆ十月じふぐわつより二月にぐわつまで)の十二日じふににち——滿十日まんとをかべつとして、はやはう一日いちにち二十五里にじふごり家業かげふだとふ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十月じふぐわつのとあるの空。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あの利根川圖志とねがはづしなかに、……えゝと——安政二年あんせいにねん乙卯きのとう十月じふぐわつ江戸えどには地震ぢしんさわぎありてこゝろしづかならず、訪來とひくひとまれなれば、なか/\にいとまある心地こゝちして云々しか/″\と……本所ほんじよくづれたるいへうしろ
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十月じふぐわつの暮れし片頬かたほ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
十月じふぐわつ
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十月じふぐわつ
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
十月じふぐわつ
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)