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切目
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きれめ
ふりがな文庫
“
切目
(
きれめ
)” の例文
それは、足の裏を切ったまま砂浜にあがると、その
切目
(
きれめ
)
の中に小さい砂がはいりこんで、やがて
激痛
(
げきつう
)
をおこすことになる。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
久しゅう大火に
就
(
つ
)
いて筆記を休んで居りましたが、跡も
切目
(
きれめ
)
になりましたから一席弁じます事で
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
年齢は法水と同様三七、八がらみ、血色のよいヤフェクト風の丸顔で額が抜け上り、ちょっと見は柔和な商人体の容貌であるが、眼だけは、
切目
(
きれめ
)
が
穂槍
(
ほやり
)
形に尖っていて鋭かった。
聖アレキセイ寺院の惨劇
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
それへ出ると、
何処
(
どこ
)
でも広々と見えますので、最初左の
浜庇
(
はまびさし
)
、今度は右の
茅
(
かや
)
の屋根と、二、三
箇処
(
がしょ
)
、その
切目
(
きれめ
)
へ出て、
覗
(
のぞ
)
いたが、
何処
(
どこ
)
にも、
祭礼
(
まつり
)
らしい処はない。海は
明
(
あかる
)
く、谷は
煙
(
けぶ
)
って。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其れで
裳
(
ジユツプ
)
には改良の余地が
一寸
(
ちよつと
)
見付からないが、
盛装
(
ロオヴ
)
の裾に幾段も
襞
(
ひだ
)
を附けたり、又
其
(
その
)
裾に
異
(
ちが
)
つた
切目
(
きれめ
)
を附けたりするので一
生面
(
せいめん
)
を開くであらう。
而
(
そ
)
して白又は金茶が流行の色となるのであらう。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
広
(
ひろ
)
きより
狭
(
せば
)
み暮れゆく
其果
(
そのはて
)
の
遠
(
とほ
)
き
切目
(
きれめ
)
に
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この際
一際
(
ひときわ
)
色の濃く、
鮮
(
あざや
)
かに見えたのは、屋根越に遠く見ゆる紅梅の花で、二上屋の寮の西向の
硝子
(
がらす
)
窓へ、たらたらと流るるごとく、横雲の
切目
(
きれめ
)
からとばかりの間、夕陽が映じたのである。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
どうして?ッて、見たまえ、いつもは、
手拭
(
てぬぐい
)
を当てても
堰留
(
せきと
)
められそうな、田の
切目
(
きれめ
)
が、
薬研形
(
やげんなり
)
に崩込んで、二ツ三ツぐるぐると
濁水
(
にごりみず
)
の渦を巻く。ここでは稲が
藻屑
(
もくず
)
になって、どうどう流れる。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
對岸
(
たいがん
)
(——
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
つて
俥
(
くるま
)
は
湯
(
ゆ
)
の
原
(
はら
)
の
宿
(
しゆく
)
の
裏
(
うら
)
を
眞正面
(
ましやうめん
)
の
坂
(
さか
)
を
上
(
のぼ
)
る——)に
五層
(
ごそう
)
七層
(
しちそう
)
を
連
(
つら
)
ねた
中
(
なか
)
に、
一所
(
ひとところ
)
、
棟
(
むね
)
と
棟
(
むね
)
との
高
(
たか
)
い
切目
(
きれめ
)
に、
樅
(
もみ
)
か
欅
(
けやき
)
か、
偉
(
おほい
)
なる
古木
(
こぼく
)
の
青葉
(
あをば
)
を
卷
(
ま
)
いて、
其
(
そ
)
の
梢
(
こずゑ
)
から
兩方
(
りやうはう
)
の
棟
(
むね
)
にかゝり
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“切目”で始まる語句
切目毎
切目王子
切目長押