ぐら)” の例文
爪長つめながく、おほきさは七しやく乃至ないしじやう二三じやくぐらいの巨鳥きよてうが、天日てんじつくらくなるまでおびたゞしくぐんをなして、輕氣球けいきゝゆう目懸めがけて、おそつてたのである。
「じゃ、ちッとこうしていたまえ。大丈夫だよ、淫褻いたずらなぞする本田にあらずだ……が、ちょッと……」と何やら小声で云ッて、「……ぐらいは宜かろう?」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
でもね人間の力でなくても 自然しぜんの力でも いまここにうつぐらいのまつすぐな運河もできるのぢや ごらんあれを
ちょうど塩煎餅しおせんべいを抜くように茶筒の蓋でまるい煎餅ぐらいなペースを抜いて菓物くだもののジャムを何でも構いませんから小匙に一杯ほど真中まんなかへ置いて柏餅かしわもちのようにピタリと双方から合せます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
此時このときうれしさ! ると一しやくぐらいのあぢで、巨大きよだいなる魚群ぎよぐんはれたために、偶然ぐうぜんにも艇中ていちう飛込とびこんだのである。てんたまものわたくしいそ取上とりあげた。
しかし今の有様ありさまでは何処どこの家でもまだ毎日西洋料理を拵える事が滅多めったにない。上流人士ですら三度に一度西洋料理を食べるぐらいなもので三食ともに西洋料理を家庭に用ゆる人はほとんど絶無といってよい。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
せうは四五しやくよりだいは二三じようぐらいの數※すうまん沙魚ふかが、ぐんをなしてわが端艇たんてい周圍まわり押寄おしよせてたのである。