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はなし
ふりがな文庫
“
会話
(
はなし
)” の例文
旧字:
會話
会話
(
はなし
)
の仲間へはいり、暇を潰そうと声をしるべに尋ねて行ったところ、広い部屋へ出た。酒肴が出ておる。悪くないなと思ったぞ。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
お浪との
会話
(
はなし
)
をいい
程
(
ほど
)
のところに
遮
(
さえぎ
)
り、余り
帰宅
(
かえり
)
が遅くなってはまた叱られるからという口実のもとに、
酒店
(
さかや
)
へと急いで酒を買い
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
真面目
(
まじめ
)
な
会話
(
はなし
)
をしている時に、子供心にも、
狐
(
きつね
)
につままれたのではないかと、ふと、
老媼
(
おばあ
)
さんを
呆
(
あき
)
れて見詰めることがあった。
旧聞日本橋:09 木魚の配偶
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
少し馴染が重なつて来ると、
寡婦
(
ごけ
)
さんは時々妙な事をし出した。それは
会話
(
はなし
)
の途中で一寸中野氏の耳を引張る事なのだ。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
甘き夏の夜の風を、四人は
甚麽
(
どんな
)
に
嬉
(
うれ
)
しんだらう! 久子の兄とアノ人との
会話
(
はなし
)
が、解らぬ乍らに甚麽に面白かつたらう!
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
見慣れない坊さまの訪客に、ちょっと驚いたようだったが、柘植の家のことで来たと聞くと、あわてて一空さまを上座にすえて、
会話
(
はなし
)
にかかった。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
君江はうなずいたまま窓の外へ目を移したので、
会話
(
はなし
)
はそのまま
杜絶
(
とだ
)
える間もなく車は神楽阪の下に停った。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
米友は、大戸の入口から洩れて来るこれらの
会話
(
はなし
)
をよく聞いていました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
恰度
(
ちょうど
)
そこへ、広海屋が、家人の寝しずまった頃を見はからって、
嘲弄
(
ちょうろう
)
にまいったところ——二人の
会話
(
はなし
)
を立ち聴けば、いやもう、汚れはてた、浅ましいことばかり——ことさら、長崎表の昔が
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
黄金丸は
呵々
(
かやかや
)
と打ち笑ひて、「さな恨みそ。今日は
朱目
(
あかめ
)
ぬしに引止められて、思はず
会話
(
はなし
)
に時を移し、かくは
帰着
(
かえり
)
の
後
(
おく
)
れしなり。構へて待たせし心ならねば……」ト、
詫
(
わ
)
ぶるに鷲郎も深くは
咎
(
とが
)
めず
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
道行めいた気分がすっかり二人をしんみりさせて、どっちからともなく、気軽に、歩きながらの
会話
(
はなし
)
になった。
寛永相合傘
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
会話
(
はなし
)
が
断
(
き
)
れると、浪の音が急に高くなる。楠野君は俄かに思出したと云ツた様に、一寸時計を出して見たが
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
何事か面白相に語らい行くに我もお辰と
会話
(
はなし
)
仕度
(
したく
)
なって心なく
一間
(
いっけん
)
許
(
ばか
)
り
戻
(
もど
)
りしを、
愚
(
おろか
)
なりと悟って半町歩めば我しらず
迷
(
まよい
)
に三間もどり、
十足
(
とあし
)
あるけば
四足
(
よあし
)
戻りて
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
お柳と西条様との
会話
(
はなし
)
を聞いていたのでしたが、西条様が立ち去るやすぐに私は、自分の家の裏口から台所へはいって行き、持田家の秘密を探らせるために、持田家へ
怪しの者
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あたしにはまたちょいとこの
会話
(
はなし
)
が分らなくなる。
牛乳
(
ちち
)
を
呑
(
の
)
ましてくれる
家
(
うち
)
の
門
(
かど
)
に来た。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
寺子屋としての日課が終ってからでも、この校庭が遊び場所になるのは毎日のことのようなものですが、今日は、お松が特別に注意を向けさせられたのは、子供たちの無意識な
会話
(
はなし
)
ぶりでありました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
いうことになったのでありまして、さてそれからは、私とお柳との
会話
(
はなし
)
になるのでございます。
怪しの者
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
で、うっとりした眼をそばの泰軒へ向けると、
会話
(
はなし
)
のないのにあいたのか、いつのまにやらごろりと横になった蒲生泰軒、徳利に頭をのせてはや軽い寝息を聞かせている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
これは同じ長屋のお神の一人が見て、現に
会話
(
はなし
)
を交したというのだから間違いはあるまい。
早耳三次捕物聞書:01 霙橋辻斬夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
こういう
会話
(
はなし
)
の話されているのは岩石ヶ城内
白虎城砦
(
びゃっこやぐら
)
のオースチン老師の居間であった。時は五月の末であって、オースチン老師の一行がこの城内へ捕われてから一月の日が経っていた。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あせりだした栄三郎、群刀をすかしてその背後をのぞめば、鞘ぐるみのかたなを杖に、しずかに
会話
(
はなし
)
つつ観戦のていとしゃれている二人の人かげ——月輪軍之助と丹下左膳である。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
すぐに茅野雄の耳についたのは、二人の変わった
会話
(
はなし
)
であった。
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
お久美は、きのうの良人との
会話
(
はなし
)
を思い出して、足が自然に、池之端仲町の伏見屋へ向くに任せていた。好きな芝居の絵でも見たら、こころもちがぱっとするだろうというのだった。
あの顔
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
また奉行の忠相と、相対ずくで
会話
(
はなし
)
のできるのも、この木場の老人だけだった。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
うす陽の当たる縁で、お高はよくおせい様と
会話
(
はなし
)
をした。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「先ほどからのわたしどもの
会話
(
はなし
)
耳にはいりましたか」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
で、大迫が、また喬之助を
会話
(
はなし
)
へ持ち出して来て
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“会話”の解説
会話(かいわ、en: conversation)とは、大辞林第三版によれば、『( 名 )① 二人または数人が互いに話したり聞いたりして、共通の話を進めること。また、その話。 「 -を交わす」』とされる。
(出典:Wikipedia)
会
常用漢字
小2
部首:⼈
6画
話
常用漢字
小2
部首:⾔
13画
“会”で始まる語句
会釈
会
会得
会津
会社
会稽
会式
会心
会合
会下山