“十足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とあし85.7%
とおたり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怪物ばけもの!)と云うかと思うと、ひょいと立って、またばたばたと十足とあしばかり、駆戻って、うつむけに突んのめったげにござりまして、のう。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小風呂敷一つの空身からみわしですら、十足とあしあるいては腰をのし、一町あるいては息を休めなければならない熱さでありました。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
十足とおたり、湖水の分れ道、吉田口……この四ヵ所で終日検問を実施しているが、大池らしいやつが出た形跡がないから、潜伏しているなら
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)