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十足
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とあし
ふりがな文庫
“
十足
(
とあし
)” の例文
(
怪物
(
ばけもの
)
!)と云うかと思うと、ひょいと立って、またばたばたと
十足
(
とあし
)
ばかり、駆戻って、うつむけに突んのめったげにござりまして、のう。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小風呂敷一つの
空身
(
からみ
)
の
俺
(
わし
)
ですら、
十足
(
とあし
)
あるいては腰をのし、一町あるいては息を休めなければならない熱さでありました。
夜烏
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
すゞちやんは、歩いてはたふれ、歩いてはたふれして、よち/\ともう
十足
(
とあし
)
ばかりあるけるやうになつてゐました。
ぽつぽのお手帳
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
何事か面白相に語らい行くに我もお辰と
会話
(
はなし
)
仕度
(
したく
)
なって心なく
一間
(
いっけん
)
許
(
ばか
)
り
戻
(
もど
)
りしを、
愚
(
おろか
)
なりと悟って半町歩めば我しらず
迷
(
まよい
)
に三間もどり、
十足
(
とあし
)
あるけば
四足
(
よあし
)
戻りて
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そして、
十足
(
とあし
)
ばかり歩いて後ろを振り返った。庁館がまえの家はなくなって、
荊棘
(
いばら
)
の伸びはびこった古塚があった。道度は驚いてあたふたと駈けだした。暫く走って気が
注
(
つ
)
いて
懐中
(
ふところ
)
に手をやった。
黄金の枕
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
二足
(
ふたあし
)
が
三足
(
みあし
)
、
五足
(
いつあし
)
が
十足
(
とあし
)
になって段々深く入るほど——
此処
(
ここ
)
まで来たのに見ないで帰るも
残惜
(
のこりおし
)
い気もする上に、何んだか、
旧
(
もと
)
へ帰るより、前へ出る方が
路
(
みち
)
も
明
(
あかる
)
いかと思われて、
些
(
ち
)
と
急足
(
いそぎあし
)
になると
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
十
常用漢字
小1
部首:⼗
2画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“十”で始まる語句
十
十歳
十日
十重二十重
十字架
十分
十月
十六夜
十露盤
十手