“五足”の読み方と例文
読み方割合
いつあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『この、空を持ち上げているという小仕事さえなければ、わしが海を五足いつあし六足むあしで渡って行って、それをお前に取って来てやるんだがなあ。』
髪の根はまげながら、こうがいながら、がッくりと肩に崩れて、早や五足いつあしばかり、釣られ工合に、手水鉢ちょうずばちを、裏の垣根へ誘われく。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と思う存分の気焔を上げて、悠然と五足いつあし六足むあし引き揚げて来た——その刹那である。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)