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五足
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いつあし
ふりがな文庫
“
五足
(
いつあし
)” の例文
『この、空を持ち上げているという小仕事さえなければ、わしが海を
五足
(
いつあし
)
か
六足
(
むあし
)
で渡って行って、それをお前に取って来てやるんだがなあ。』
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
髪の根は
髷
(
まげ
)
ながら、
笄
(
こうがい
)
ながら、がッくりと肩に崩れて、早や
五足
(
いつあし
)
ばかり、釣られ工合に、
手水鉢
(
ちょうずばち
)
を、裏の垣根へ誘われ
行
(
ゆ
)
く。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と思う存分の気焔を上げて、悠然と
五足
(
いつあし
)
六足
(
むあし
)
引き揚げて来た——その刹那である。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
斉
(
ひと
)
しく前へ傾きながら、腰に手を据えて、てくてくと片足ずつ、右を左へ、左を右へ、一ツずつ
蹈
(
ふ
)
んで
五足
(
いつあし
)
六足
(
むあし
)
。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
衝
(
つ
)
と身を起こして追おうとすると、
奴
(
やっこ
)
は
駈出
(
かけだ
)
した
五足
(
いつあし
)
ばかりを、一飛びに跳ね返って、ひょいと
踞
(
しゃが
)
み、立った女房の
前垂
(
まえだれ
)
のあたりへ、円い
頤
(
あご
)
、
出額
(
おでこ
)
で仰いで
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
二足
(
ふたあし
)
が
三足
(
みあし
)
、
五足
(
いつあし
)
が
十足
(
とあし
)
になって段々深く入るほど——
此処
(
ここ
)
まで来たのに見ないで帰るも
残惜
(
のこりおし
)
い気もする上に、何んだか、
旧
(
もと
)
へ帰るより、前へ出る方が
路
(
みち
)
も
明
(
あかる
)
いかと思われて、
些
(
ち
)
と
急足
(
いそぎあし
)
になると
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“五足”で始まる語句
五足六足