中流ちうりう)” の例文
北八きたはちは、にやり/\、中流ちうりういたころほ一錢蒸汽いつせんじようき餘波よはきたる、ぴツたり突伏つツぷしてしまふ。あぶねえといふは船頭せんどうこゑ、ヒヤアときもひやす。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
武矦ぶこう西河せいがうかびてくだる、中流ちうりうにしてかへりみて呉起ごきつていはく、『なる哉乎かな山河さんがかため、魏國ぎこく寶也たからなり』と。こたへていはく、『((國ノ寶ハ))とくりてけんらず。 ...
……で、すこしきしをさがつたところで、中流ちうりう掛渡かけわたした歩板あゆみいたわたると、其處そこ木小屋きごやはしらばかり、かこひあらい「獨鈷とつこ。」がある。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
えのきえだからはとき々はら/\としづくちる、中流ちうりう太陽がさして、みつめてるとまばゆいばかり。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
うつぶしにたふれけるが——と本文ほんもんにあるところ講釈かうしやくすなは足羽川あすはがは中流ちうりういしなのであるが、比較ひかくしてふまでもなく、はう自然しぜんで、変化へんげ座頭ざとうだけに、観音堂くわんおんだうちかところ
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)