不必要ふひつえう)” の例文
彼等かれらまさにこれを石盤せきばんきつけんとしたときに、白兎しろうさぎくちれて、『不必要ふひつえう御座ございます、陛下へいかよ、まをまでもなく』とはなはうや/\しく、しかまゆひそめてまをげました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
役所やくしよではようかなかつた。ふでつて頬杖ほゝづゑいたまゝなにかんがへた。時々とき/″\不必要ふひつえうすみみだりにろした。烟草たばこ無暗むやみんだ。さうしては、おもしたやう窓硝子まどがらすとほしてそとながめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
陪審官ばいしんくわんはそれを『必要ひつえう』ときつけ、また或者あるものは『不必要ふひつえう』ときつけました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
不必要ふひつえう勿論もちろん左樣さやう』と王樣わうさま口早くちばやつて、ほも低聲こゞゑ獨語ひとりごとまをされました、『不必要ふひつえう——不必要ふひつえう——不必要ふひつえう——不必要ふひつえう——』とあだかことばもつと發音はつおんされるかを試驗しけんするやうに。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)