“たつお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
辰雄31.3%
龍雄18.8%
達夫12.5%
辰夫12.5%
立雄6.3%
龍夫6.3%
竜雄6.3%
達雄6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩年に隠居して家督を養子辰雄たつおに譲り、次女幸子にも婿むこを迎えて分家させたが、三女雪子の不仕合せは、もうその時分そろそろ結婚期になりかけていたのに
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
龍雄たつおむらにいなくなったときくと、ごろかれからいじめられていた子供こどもらは、みなよろこ安心あんしんしました。もうこわいものがないとおもったからです。
海へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
なかには、大人おとなにまじって、達夫たつおぐらいの少年しょうねんもありました。片手かたて弁当箱べんとうばこ書物しょもつかかえ、片手かたてにこうもりをにぎっていました。
夕焼けがうすれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
辰夫たつおさん、つれていってもらわなくても、ばんに、おねえさんが、夜店よみせへつれていってあげるから。」と、おねえさんがおっしゃいました。
草を分けて (新字新仮名) / 小川未明(著)
「きっと、くもさん、きみは、どこへでもんでいけておもしろいだろうな、と、まつがいっているのだよ。」と、立雄たつおくんが、いいました。
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ねえ、ひろしさん、おじいさんの子供こども時分じぶんから、あのまつは、あったんだね。」と、立雄たつおくんは、べつのことをかんがえていたとみえて、うしろをかえって
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そんな冗談じょうだんをいった龍夫たつおは、そのとしあきすえさむくなろうとするおり、急性肺炎きゅうせいはいえんにかかって、ほんとうにんでしまいました。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、あめかぜくる渺茫びょうぼうたる海原うなばら想像そうぞうして感歎かんたんこえはなちました。龍夫たつお父親ちちおやは、南洋なんよう会社かいしゃつとめていて、その病死びょうししたのです。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
どんなごどをしてがるんだか? 天王寺てんのうじ竜雄たつおさんなんざあ、中学校を出て、東京で三年も勉強してせえ、他所よそさ行ったんじゃ、とっても駄目だって帰って来たじゃ。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
音楽家の達雄たつお懇意こんいになった以後、次第にある不安を感じ出すのです。達雄は妙子を愛している、——そう女主人公は直覚するのですね。
或恋愛小説 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)