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しゆうじう
主從の
間に
氣の
毒などゝの
御懸念ある
筈なし、お
前さまのおん
身に
御病氣その
外何事ありても、
夫はみな
小生が
罪なり、
御兩親さまのお
位牌さては
小生が
亡兩親に
對して
雪三何の
申譯なければ
せて
主從の
契約を
結びぬ
含む
姿に
高下なく
心に
隔てなく
墻にせめぐ
同胞はづかしきまで
思へば
思はるゝ
水と
魚の
君さま
無くは
我れ
何とせんイヤ
汝こそは
大事なれと
頼みにしつ
頼まれつ
松の
梢の
藤の
花房かゝる
主從の
中またと
有りや
梨本何某といふ
富家の
娘に
優子と
呼ばるゝ
容貌よし
色白の
細おもてにして
眉は
※の
遠山がた
花といはゞと
比喩を