“おしか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押掛27.8%
御叱16.7%
押懸16.7%
推懸11.1%
推掛11.1%
御呵5.6%
押蒐5.6%
牡鹿5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
失望しつはう煩悶はんもんとがごツちやになツてへず胸頭むなさき押掛おしかける………其の苦惱くなう、其のうらみ、誰にうつたへやうと思ツても訴へる對手あひてがない。喧嘩けんくわは、ひとりだ。悪腕わるあがき
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
事実私は読まなかったが、或る雑誌批評で、この千里眼が槍玉やりだまに上り、時局をわきまえないとか何とかいう御叱おしかりを受けたそうである。
千里眼その他 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ですから、大威張おほゐばりそれでなくツてはおこゑだつてくことの出來できないので、押懸おしかけてつて、無理むり材木ざいもくしげつたところをおけようとおもつて連出つれだしてたんです。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ついこないだのことだっけ、晩方旦那の友達が来たので、私もその日は朝ッから、塩梅あんばいが悪くッて、奥のに寝ていた処へ、推懸おしかけたもんだから、外に別に部屋はなし、ここへ出て坐っていたの。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
爾後それから貴方がお出掛になりますと私ぢきにここのお座敷へ推掛おしかけて参つて、あの御婦人にお目に掛りましたので御座います
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ちと御呵おしかあそばしてくださりませときま文句もんくはなたすれど學士がくしさらにもめず、そのおさなきがたつときなり、反對はんたいはねかへられなばおたみどのにも療治りようぢが六ツかしからん
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それからだんだんいてみると、コンムニチー・シェーターというのは一種の会員組織のようなもので、突然に押蒐おしかけて行っても入場が出来るかどうだか判らないとのことでした。
米国の松王劇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しかもその直接の原因は、呰麻呂の出身がもと夷俘であったが為に、心なき牡鹿おしか郡の大領道島大楯みちしまのおおたてが、常にこれを遇するに夷俘を以てした事を恨んだが為であった。
「ケット」と「マット」 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)