“めじか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牝鹿66.7%
女鹿19.0%
雌鹿9.5%
牡鹿4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾日も幾日も、そうした情景が続いた後、少女はとうとうその牝鹿めじかのようにしなやかな身体を、俊寛の強い双腕もろうでに委してしまった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
鈴慕れいぼきょくつまを恋う女鹿めじかの想いを憐々れんれん竹枝ちくしのほそい孔から聞くような鈴慕の哀譜であった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若い雌鹿めじかのように均勢のとれた四肢てあし、骨細のくせに、よくあぶらの乗った皮膚の光沢つやなどは、桃色真珠を見るようで、側へ寄っただけで、一種異様な香気を発散して
まるで、人形のような端正たんせいさと、牡鹿めじかのような溌刺はつらつさで、現実世界にこんな造り物のような、あでやかに綺麗きれいな女のひとも住むものかと、ぼくは呆然ぼうぜん、口をあけて見ていました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)