“おじか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牡鹿80.0%
男鹿20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほう、ほう、と鹿のく声がする——。それに気づいてひとみをこらして見ると、牝鹿めじか牡鹿おじかが、月の夜を戯れつつさまよっているのだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早稲田わさだだからもうみのっているのだが、牡鹿おじかが妻喚ぶのをあわれに思って、それを驚かすに忍びないという歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
タマノオヤの命に命じて大きな勾玉まがたまが澤山ついている玉の緒の珠を作らしめ、アメノコヤネの命とフトダマの命とを呼んで天のカグ山の男鹿おじかの肩骨をそつくり拔いて來て
鬼怒川温泉の上流新藤原で電車を降り、川治温泉で鬼怒川と分かれる男鹿おじか川をたどり、会津境の中三依に至れば、山女魚が相混じって鈎に掛かる。さらに不動滝を越えた上三依は岩魚の本場である。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)