“推懸”の読み方と例文
読み方割合
おしか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何どうしたはずみでか急に殊勝気しゅしょうげを起し、敬礼も成る丈気を附けて丁寧にするようにして、それでも尚お危険を感ずると、運動と称して、教師の私宅へ推懸おしかけて行って、哀れッぽい事を言って来る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ついこないだのことだっけ、晩方旦那の友達が来たので、私もその日は朝ッから、塩梅あんばいが悪くッて、奥のに寝ていた処へ、推懸おしかけたもんだから、外に別に部屋はなし、ここへ出て坐っていたの。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)