“おしかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御叱60.0%
押借40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さようで御ざりましたか。それでは別に差当って御叱おしかりこうむるような事はなかろうと仰有おっしゃるんで御座いますな。いや、先生、その御言葉を聞きまして手前はもう生き返ったような心持になりました。」
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
……恥を申さねばなりませんが、手前には、長一郎という長男がございましたが、これがいかにも放蕩無頼ほうとうぶらい。いかがわしいものをかたらって町家へ押借おしかり強請ゆすりに出かけます。
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
鍋町に住んでゐる手習師匠のばう、お玉ガ池の用心棒で評判のよくない某、入谷の浪宅にくすぶつてゐる押借おしかりの常習犯で某と、十人ばかりの札付の浪人者が、町方の手で擧げられましたが