押借おしかり)” の例文
……恥を申さねばなりませんが、手前には、長一郎という長男がございましたが、これがいかにも放蕩無頼ほうとうぶらい。いかがわしいものをかたらって町家へ押借おしかり強請ゆすりに出かけます。
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
鍋町に住んでゐる手習師匠のばう、お玉ガ池の用心棒で評判のよくない某、入谷の浪宅にくすぶつてゐる押借おしかりの常習犯で某と、十人ばかりの札付の浪人者が、町方の手で擧げられましたが