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車
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くるま
ふりがな文庫
“
車
(
くるま
)” の例文
そこは、ちょうど
町
(
まち
)
のまがり
角
(
かど
)
になっていました。
車
(
くるま
)
がとおります。
人
(
ひと
)
が
歩
(
ある
)
いていきます。それは、ほんとうににぎやかなのでした。
お面とりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
上窄
(
うえすぼま
)
りになった
桶
(
おけ
)
の
井筒
(
いづつ
)
、鉄の
車
(
くるま
)
は少し
欠
(
か
)
けてよく綱がはずれ、
釣瓶
(
つるべ
)
は一方しか無いので、
釣瓶縄
(
つるべなわ
)
の一端を屋根の柱に
結
(
ゆ
)
わえてある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
神樣
(
かみさま
)
、どうかお
聽
(
き
)
きになつてください。
私
(
わたし
)
はあなたもよく
御承知
(
ごしやうち
)
ののんべえ です。
私
(
わたし
)
がのんべえ なために
家
(
いへ
)
の
生計
(
くらし
)
は
火
(
ひ
)
の
車
(
くるま
)
です。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
雨が
頻
(
しきり
)
なので、
帰
(
かへ
)
るときには約束通り
車
(
くるま
)
を雇つた。
寒
(
さむ
)
いので、セルの
上
(
うへ
)
へ男の羽織を
着
(
き
)
せやうとしたら、三千代は笑つて
着
(
き
)
なかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
春
(
はる
)
は
櫻
(
さくら
)
の
賑
(
にぎは
)
ひよりかけて、なき
玉菊
(
たまぎく
)
が
燈籠
(
とうろう
)
の
頃
(
ころ
)
、
續
(
つゞ
)
いて、
秋
(
あき
)
の
新仁和賀
(
しんにはか
)
には、
十分間
(
じつぷんかん
)
に
車
(
くるま
)
の
飛
(
と
)
ぶこと、
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
りのみにて
七十五輌
(
しちじふごりやう
)
。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
『お
絹
(
きぬ
)
さん!』と
僕
(
ぼく
)
は
思
(
おも
)
はず
手
(
て
)
を
擧
(
あ
)
げた。お
絹
(
きぬ
)
はにつこり
笑
(
わら
)
つて、さつと
顏
(
かほ
)
を
赤
(
あか
)
めて、
禮
(
れい
)
をした。
人
(
ひと
)
と
車
(
くるま
)
との
間
(
あひだ
)
は
見
(
み
)
る/\
遠
(
とほ
)
ざかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
分
(
わ
)
けられぬ
身
(
み
)
なれば
恩愛
(
おんあい
)
の
重
(
おも
)
きに
引
(
ひ
)
かれて、
車
(
くるま
)
には
乘
(
の
)
りけれど、かゝる
時
(
とき
)
氣樂
(
きらく
)
の
良人
(
おつと
)
が
心根
(
こゝろね
)
にくゝ、
今日
(
けふ
)
あたり
沖釣
(
おきづ
)
りでも
無
(
な
)
き
物
(
もの
)
をと
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
古木
(
こぼく
)
の
樣
(
やう
)
な
醜
(
みにく
)
き
腕
(
うで
)
を
延
(
のば
)
して、
鐵車
(
てつしや
)
の
檻
(
おり
)
を
引握
(
ひきつか
)
み、
力任
(
ちからまか
)
せに
車
(
くるま
)
を
引倒
(
ひきたほ
)
さんとするのである。
猛犬稻妻
(
まうけんいなづま
)
は
猛然
(
まうぜん
)
として
其
(
その
)
手
(
て
)
に
噛
(
か
)
み
付
(
つ
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
気
(
き
)
のきいた
運転士
(
うんてんし
)
が
車
(
くるま
)
をつけたところが、
果
(
はた
)
してそれであつた、
彼
(
かれ
)
は
門前
(
もんぜん
)
で
車
(
くるま
)
をおりて、
右側
(
みぎがわ
)
の
坂道
(
さかみち
)
を
爪先上
(
つまさきあが
)
りに
登
(
のぼ
)
つて
行
(
い
)
つた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
船
(
ふね
)
が
陸
(
おか
)
に
着
(
つ
)
きますと、
宝物
(
たからもの
)
をいっぱい
積
(
つ
)
んだ
車
(
くるま
)
を、
犬
(
いぬ
)
が
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
って
引
(
ひ
)
き
出
(
だ
)
しました。きじが
綱
(
つな
)
を
引
(
ひ
)
いて、
猿
(
さる
)
があとを
押
(
お
)
しました。
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
其
(
その
)
車
(
くるま
)
の
輻
(
や
)
は
手長蜘蛛
(
てながぐも
)
の
脛
(
すね
)
、
天蓋
(
てんがい
)
は
蝗蟲
(
いなご
)
の
翼
(
はね
)
、
※
(
むながい
)
は
姫蜘蛛
(
ひめぐも
)
の
絲
(
いと
)
、
頸輪
(
くびわ
)
は
水
(
みづ
)
のやうな
月
(
つき
)
の
光線
(
ひかり
)
、
鞭
(
むち
)
は
蟋蟀
(
こほろぎ
)
の
骨
(
ほね
)
、
其
(
その
)
革紐
(
かはひも
)
は
豆
(
まめ
)
の
薄膜
(
うすかは
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
どうかすると
闇
(
くら
)
い
木陰
(
こかげ
)
に
潜伏
(
せんぷく
)
して
居
(
ゐ
)
て
嫁
(
よめ
)
の
車
(
くるま
)
が
近
(
ちか
)
づいた
時
(
とき
)
突然
(
とつぜん
)
、
其
(
そ
)
の
車
(
くるま
)
を
顛覆
(
てんぷく
)
させてやれといふやうな
威嚇的
(
ゐかくてき
)
の
暴言
(
ばうげん
)
をすら
吐
(
は
)
くことがある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
なんてまぶしくって、
人間
(
にんげん
)
がどっさりいて、馬だの
車
(
くるま
)
だのが
走
(
はし
)
りまわって、おまけに、
寒
(
さむ
)
い身をきるような風が、
吹
(
ふ
)
きまわっているのだろう。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
水車
(
すゐしや
)
は
毎日
(
まいにち
)
動
(
うご
)
いて
居
(
ゐ
)
るどころか、
吹
(
ふ
)
きつける
雪
(
ゆき
)
に
埋
(
うづ
)
められまして、まるで
車
(
くるま
)
の
廻
(
まは
)
らなくなつてしまつたことも
有
(
あ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
この次の日曜には、行田からいま一
息
(
いき
)
車
(
くるま
)
を飛ばしてやって来たまへ。この間、
白滝
(
しらたき
)
の君に会ったら、「林さん、お変りなくって?」と聞いていた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
衞國
(
ゑいこく
)
の
法
(
はふ
)
、
竊
(
ひそか
)
に
君
(
きみ
)
の
車
(
くるま
)
に
駕
(
が
)
する
者
(
もの
)
は
罪
(
つみ
)
、
(一〇七)
刖
(
げつ
)
に
至
(
いた
)
る、
既
(
すで
)
にして
彌子
(
びし
)
の
母
(
はは
)
病
(
や
)
む。
人
(
ひと
)
聞
(
き
)
き、
往
(
ゆ
)
いて
夜
(
よる
)
之
(
これ
)
を
告
(
つ
)
ぐ。
彌子
(
びし
)
矯
(
いつは
)
つて
君
(
きみ
)
の
車
(
くるま
)
に
駕
(
が
)
して
出
(
い
)
づ。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
といつて、
例
(
れい
)
の
車
(
くるま
)
をさし
寄
(
よ
)
せると、
不思議
(
ふしぎ
)
にも
堅
(
かた
)
く
閉
(
とざ
)
した
格子
(
こうし
)
も
土藏
(
どぞう
)
も
自然
(
しぜん
)
と
開
(
あ
)
いて、
姫
(
ひめ
)
の
體
(
からだ
)
はする/\と
出
(
で
)
ました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
『一ッ
車
(
くるま
)
、
何
(
なん
)
だらう?』とは
思
(
おも
)
つたものゝ
考
(
かんが
)
へてる
隙
(
ひま
)
もなく、
軈
(
やが
)
て
砂礫
(
されき
)
の
雨
(
あめ
)
が
窓
(
まど
)
に
降
(
ふ
)
りかゝると
見
(
み
)
る
間
(
ま
)
に、二三
人
(
にん
)
して
愛
(
あい
)
ちやんの
顏
(
かほ
)
を
打擲
(
ちやうちやく
)
しました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
鉄道病と云っても、私の取り憑かれた奴は、よく世間の婦人にあるような、
船
(
ふね
)
車
(
くるま
)
の
酔
(
えい
)
とか
眩暈
(
めまい
)
とか云うのとは、全く異なった苦悩と恐怖とを感ずるのである。
恐怖
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
どうかなされた事かと拾八九の赤ら顏紫めりんすと黒の片側帶氣にしつゝめづら
敷
(
しく
)
車
(
くるま
)
頼
(
たのみ
)
に來たお三をつかまえて口も八町手も八町走るさすが車屋の女房の
立咄
(
たちばなし
)
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
酒に
靡
(
な
)
へてか、よろめく足元危く、肩には、古ぼけた縞の
毛布
(
ケツト
)
をかけていたが、その姿から見ると、
車
(
くるま
)
夫ででもあろうか。年は女よりは三つばかり
年長
(
としかさ
)
に見えた。
もつれ糸
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
私
(
わたし
)
、
北海道
(
ほくかいだう
)
に
行
(
い
)
つても、
誰
(
た
)
れにも
知
(
し
)
つた
人
(
ひと
)
に
逢
(
あ
)
はふとは
思
(
おも
)
ひませんわ。
私
(
わたし
)
はたゞそつと
自分
(
じぶん
)
が
前
(
まへ
)
に
殘
(
のこ
)
した
足跡
(
あしあと
)
を、
車
(
くるま
)
の
幌
(
ほろ
)
の
間
(
あひだ
)
からでも
見
(
み
)
てくれゝばいゝんですもの。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
それがいかにも
車
(
くるま
)
の
兩輪
(
りようりん
)
に
似
(
に
)
てゐますから、
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
が
車塚
(
くるまづか
)
といつたのは
面白
(
おもしろ
)
い
見
(
み
)
かただと
思
(
おも
)
ひます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
午後二時というに上野を
出
(
い
)
でて高崎におもむく汽車に
便
(
たよ
)
りて熊谷まで行かんとするなれば、夏の日の真盛りの頃を歩むこととて、
市中
(
まちなか
)
の塵埃の
匀
(
にお
)
い、
馬
(
うま
)
車
(
くるま
)
の騒ぎあえるなど
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それぢやア
車
(
くるま
)
に
乗
(
の
)
せよう、
然
(
さ
)
うして
浅草
(
あさくさ
)
の
観音
(
くわんおん
)
さまへ
連
(
つ
)
れて
往
(
ゆか
)
う。と
是
(
これ
)
から
合乗
(
あひの
)
りで、
蔵前通
(
くらまへどほ
)
りから
雷神門
(
かみなりもん
)
の
際
(
きは
)
で
車
(
くるま
)
を
下
(
お
)
り、近「
梅喜
(
ばいき
)
さん、
是
(
これ
)
が
仲見世
(
なかみせ
)
だよ。梅「へゝえ
何処
(
どこ
)
ウ……。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
五十銭、吉野山見物
車
(
くるま
)
ちん。五十銭、同所寺に参詣費。三十銭、吉野口駅より高野口駅迄切符代。五十銭、昼飯料。二円六十銭、
籠
(
かご
)
に乗賃払。七円五十銭、日ぱい料北室院に上げる。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
和太郎
(
わたろう
)
さんが
牛
(
うし
)
を
車
(
くるま
)
につけているとき、みんなはまたいろいろなことをいった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
それは
思
(
おも
)
わず
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
を
車
(
くるま
)
か
何
(
なん
)
ぞの
様
(
よう
)
に
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
に
投
(
な
)
げかけ、
飛
(
と
)
んで
行
(
い
)
くみんなの
方
(
ほう
)
に
向
(
むか
)
って
首
(
くび
)
をさし
伸
(
の
)
べ、
大
(
おお
)
きな
声
(
こえ
)
で
叫
(
さけ
)
びますと、それは
我
(
われ
)
ながらびっくりしたほど
奇妙
(
きみょう
)
な
声
(
こえ
)
が
出
(
で
)
たのでした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
道
(
みち
)
は、川の
表面
(
ひょうめん
)
のように
平
(
たいら
)
で、
綺麗
(
きれい
)
で、
車
(
くるま
)
の
輪
(
わ
)
や
靴
(
くつ
)
の
底
(
そこ
)
をしっかりと、しかし
気持
(
きもち
)
よく
支
(
ささ
)
えてくれます。これはわたしたちのお
祖父様方
(
じいさまがた
)
が
作
(
つく
)
って
下
(
くだ
)
さったものの
中
(
なか
)
でもいちばん
立派
(
りっぱ
)
なものです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
翌日一行の諸氏と
相分
(
あひわか
)
れ、余は小西君と共に
車
(
くるま
)
を
駆
(
か
)
りて前橋に
帰
(
かへ
)
りたり。
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
安藤は
去
(
さ
)
ってから三日めに、
車
(
くるま
)
を用意して
自身
(
じしん
)
むかえにきた。花前は安藤のいうことをこばまなかった。いよいよ家をでるときには主人にも、ややひととおりのあいさつをして、
厚意
(
こうい
)
を
謝
(
しゃ
)
した。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
とうふ
屋
(
や
)
がとうふをつくり、
車屋
(
くるまや
)
が
車
(
くるま
)
をひくのと、おなじことではないか。わたしをひょうしょうするというのなら、そのまえに、となりのとうふ
屋
(
や
)
からひょうしょうしてもらいたいものだね。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
ただ、
車
(
くるま
)
のふるいわから、くぎをぬきとってきただけでした。
三まいの 鳥のはね
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
車
(
くるま
)
きしめく
廣小路
(
ひろこうぢ
)
、
祭物見
(
まつりものみ
)
の
人
(
ひと
)
ごみに
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
木枯
(
こがらし
)
にぶつかつて
行
(
ゆ
)
く
車
(
くるま
)
かな
荷風翁の発句
(旧字旧仮名)
/
伊庭心猿
(著)
をりから
車
(
くるま
)
気近
(
けぢか
)
う
おもひで
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
車
(
くるま
)
まはせば、美しく
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
車
(
くるま
)
はコロ/\
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
予譲
(
よじょう
)
の
車
(
くるま
)
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、ばたんと
機械
(
きかい
)
がまわって、ピリッピリッと
鳴
(
な
)
ると、ゴウッと
走
(
はし
)
ってきた
車
(
くるま
)
が
急
(
きゅう
)
に
止
(
と
)
まって、
止
(
と
)
まっていた
車
(
くるま
)
が
走
(
はし
)
り
出
(
だ
)
すのです。
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最
(
も
)
う
其
(
そ
)
の
門
(
もん
)
を
出
(
で
)
はなれて、やがて
野路
(
のみち
)
へ
掛
(
かゝ
)
る
處
(
ところ
)
で、
横道
(
よこみち
)
から
出
(
で
)
て
前
(
まへ
)
へ
來
(
き
)
て
通
(
とほ
)
る
車
(
くるま
)
の
上
(
うへ
)
に、
蒋生
(
しやうせい
)
日頃
(
ひごろ
)
大好物
(
だいかうぶつ
)
の、
素敵
(
すてき
)
と
云
(
い
)
ふのが
乘
(
の
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なほさら
五月蠅
(
うるさ
)
く
厭
(
いと
)
はしく
車
(
くるま
)
のおとの
門
(
かど
)
に
止
(
とま
)
るを
何
(
なに
)
よりも
氣
(
き
)
にして、それお
出
(
いで
)
と
聞
(
きく
)
がいなや、
勝手
(
かつて
)
もとの
箒
(
はうき
)
に
手拭
(
てぬぐひ
)
をかぶらせぬ。
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三人の
迎
(
むかひ
)
は
来
(
き
)
てゐたが、代助はつい
車
(
くるま
)
を
誂
(
あつら
)
へて置くのを忘れた。面倒だと思つて、
嫂
(
あによめ
)
の
勧
(
すゝめ
)
を
斥
(
しりぞ
)
けて、茶屋の前から電車に乗つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
だが、あんまり
威張
(
ゐば
)
れないて、
此樣
(
こん
)
な
車
(
くるま
)
を
製造
(
こしらへ
)
ては
如何
(
どう
)
でせうと、
此處
(
こゝ
)
まで
工夫
(
くふう
)
したのは
此
(
この
)
私
(
わたくし
)
だが、
肝心
(
かんじん
)
の
機械
(
きかい
)
の
發明
(
はつめい
)
は
悉皆
(
みんな
)
大佐閣下
(
たいさかつか
)
だよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その
車
(
くるま
)
には
小
(
ちい
)
さな男の子が
乗
(
の
)
っていました。男の子は
車
(
くるま
)
のみすを
肩
(
かた
)
にかついで、たいくつそうにきょろきょろ
外
(
そと
)
のけしきをながめていました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
遙向うの青山街道に
車
(
くるま
)
の
軋
(
きし
)
る
響
(
おと
)
がするのを見れば、先発の荷馬車が今まさに来つゝあるのであった。人と荷物は
両花道
(
りょうはなみち
)
から草葺の
孤屋
(
ひとつや
)
に乗り込んだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
乃
(
すなは
)
ち
其
(
その
)
(二二)
僕
(
ぼく
)
と
車
(
くるま
)
の
(二三)
左駙馬
(
さふば
)
の
左驂
(
ささん
)
とを
斬
(
き
)
り、
以
(
もつ
)
て三
軍
(
ぐん
)
に
徇
(
とな
)
ふ。
使者
(
ししや
)
を
遣
(
や
)
り
還
(
かへ
)
り
報
(
はう
)
ぜしめ、
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
行
(
ゆ
)
く。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
此
(
この
)
某町
(
ぼうまち
)
から
我村落
(
わがそんらく
)
まで七
里
(
り
)
、
若
(
も
)
し
車道
(
しやだう
)
をゆけば十三
里
(
り
)
の
大迂廻
(
おほまはり
)
になるので
我々
(
われ/\
)
は
中學校
(
ちゆうがくかう
)
の
寄宿舍
(
きしゆくしや
)
から
村落
(
そんらく
)
に
歸
(
かへ
)
る
時
(
とき
)
、
決
(
けつ
)
して
車
(
くるま
)
に
乘
(
の
)
らず、
夏
(
なつ
)
と
冬
(
ふゆ
)
の
定期休業
(
ていききうげふ
)
毎
(
ごと
)
に
必
(
かなら
)
ず
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
そこへ
月
(
つき
)
の
人々
(
ひと/″\
)
は
空
(
そら
)
を
飛
(
と
)
ぶ
車
(
くるま
)
を
一
(
ひと
)
つ
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
ました。その
中
(
なか
)
から
頭
(
かしら
)
らしい
一人
(
ひとり
)
が
翁
(
おきな
)
を
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
して
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
あるひはお
茶
(
ちや
)
をひく
茶臼
(
ちやうす
)
の
形
(
かたち
)
にも
似
(
に
)
てゐるところがあり、また
車
(
くるま
)
の
形
(
かたち
)
にも
似
(
に
)
てゐますので、
罐子塚
(
かんすづか
)
だとか、
茶臼塚
(
ちやうすづか
)
とか、
車塚
(
くるまづか
)
だとか、いろ/\の
名
(
な
)
がついてをりますが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
“車”の意味
《名詞》
(くるま)回転運動する円形のもの。
(くるま)語義1がついた運搬具。
(くるま)乗り物
(くるま)自動車
(くるま)タクシー
(出典:Wiktionary)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“車”を含む語句
停車場
自動車
車夫
牛車
車輪
馬車
車室
花車
滑車
人力車
水車
空車
人車
客車
乗合自動車
黄包車
汽車
風車
車前草
車駕
...