“使者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つかい38.2%
つかひ23.7%
ししや15.8%
ししゃ13.2%
みつかい2.6%
しゝや1.3%
つかいのもの1.3%
つかひしめ1.3%
ひと1.3%
シシヤ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道すがらはまたお使者つかいで、金剛石のこの襟飾えりかざり、宝玉のこの指環、(嬉しげに見ゆ)貴方あなたの御威徳はよく分りましたのでございます。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ミカエルその使者つかひを率ゐて龍とたたかふ、龍もまたその使者を率ゐて之と戦ひしが、勝つこと能はず且ふたたび天に居ることを得ず
ミケル祭の聖者 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
たまたま! 赫奕かくやくたる明星みやうじやう持主もちぬしなる、(おう)の巨魁きよくわい出現しゆつげんじゆくして、天公てんこう使者ししやくちりて、あらかじいんをなすものならむか。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すると新羅しらぎ使者ししゃの中に日羅にちらというとうとぼうさんがおりましたが、きたないわらべたちの中に太子たいしのおいでになるのを目ざとく見付みつけて
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
しかし主の使者みつかいがハバカクに言つた。「行け、汝の持つその食事をバビロンのダニエルにはこんで行け。彼はライオンの檻にいる」
先生せんせいふた、翌日よくじつでした、使者しゝや手紙てがみもついまから生徒せいと數名すうめいれて遠足ゑんそくにゆくがきみ仲間なかまくははらんかといふ誘引さそひです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
足利へ父の手紙を持ってくる使者つかいのものにきくと、時疫にかかって急死したというようなことだったが、小太郎も副大将の貝津ノ藤吉も、母のことを言いだすと妙に話をそらしてしまう。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
使者つかひしめ百足むかでだとふから百足むかで幾千疋いくせんびきるか知れねえから、きんの足がくらゐあがるかしれねえとおもふのさ。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
一昨日をとゝひの晩も『浪の家』から、電話ぢやく解らないツてんで態々わざ/\使者ひとまで来たぢやないか、何が面白くて湖月などにグヅついてたんだ、帰つたともや
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
此思付を大藩にもすこむる同意して、使者シシヤナイ〻下サルヽ事両度。然ニ龍馬すこしもつかへをもとめず。実に天下に人ぶつのなき事これを以てしるべく、なげくべし。