“見付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつ35.8%
みつけ30.2%
みつか11.3%
みつき9.4%
めっ3.8%
めっか3.8%
みせつ1.9%
めつ1.9%
めつか1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうつくしいそらうばはれてゐたを、ふと一ぽん小松こまつうへすと、わたし不思議ふしぎなものでも見付みつけたやうに、しばらくそれにらした。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
「だからよ。船員みんなは小僧を見付みつけ次第タタキ殺して船霊様ふなだまさまきよめるって云ってんだ。汽鑵かまへブチ込めやあ五分間で灰も残らねえってんだ」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「先生。大変な騒ぎで御座ります。奥山おくやまねえさんが朝腹あさっぱらお客を引込もうとした処を隠密おんみつ見付みつかりお縄を頂戴ちょうだいいたしたので御座ります。」
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
高く釣りたる棚の上には植木鉢を置きたるに、なお表側の見付みつきを見れば入口のひさし、戸袋、板目なぞも狭きところを皆それぞれに意匠いしょうして網代あじろ、船板、洒竹などを用ゐ云々
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
時にどうです、この間から伺がおう伺がおうと思って、つい忙がしくって、伺がわずにいたんだが、何か好い口は見付めっかりましたか
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると或る晩に、その墓は五輪の塔で、こういう木の下にうずまっていると夢に見たので、その翌日檀那寺だんなでらへ行って、夢に見た通りがすとはたして見付めっかった。これも友人が最近に見た正夢まさゆめである。
取り交ぜて (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
「文三は男児だ、虫も胆気もこの通り有る、今まで何と言われても笑ッて済ましていたのはな、全く恢量大度かいりょうたいどだからだぞ、無気力だからでは無いぞ」ト口で言わんでも行為ぎょうい見付みせつけて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あしもとが本當ほんたうぢやねえからずんぶらのめつちやつたもんでさ、本當ほんたう飽氣あつけねえはなしで、それお内儀かみさんわしあね他人ひと死骸しげえ見付めつけて大騷おほさわぎしてらせにたら
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「まだなんにも見付めつからないんですか」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)