“自動車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じどうしゃ37.2%
くるま30.8%
じどうしや15.4%
プロカアト1.3%
えんたく1.3%
かあ1.3%
やろう1.3%
オウト1.3%
オオト1.3%
カア1.3%
タキシイ1.3%
タクシ1.3%
タクシー1.3%
ハイヤ1.3%
バス1.3%
ミシン1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかし、おじいさん、一人ひとりでゆかれますか。それが、心配しんぱいです。東京とうきょうは、電車でんしゃや、自動車じどうしゃとおったりしますから、それが心配しんぱいです。」
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ええ、それが、なんしろ、重役の自動車くるまですから、其処そこで止まったと思うと、直ぐに私は飛出して、遮断機を上げ掛けたんです。
白妖 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
写真班しやしんはん英雄えいゆうは、すなはちこの三岐みつまたで一自動車じどうしや飛下とびおりて、林間りんかんてふ逍遥せうえうする博士はかせむかふるために、せて後戻あともどりをしたところである。——
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
自動車プロカアトがうごき出しても馬車屋が馬車を下りて追跡してくる。まけるから乗れというのだ。にちぇうぉ!
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
「お祖父やんは人力車アで、孫は自動車えんたくの案内とは、こらまたえらい凝って考えたもんやなあ」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
美麗な自動車かあが 娘等がはしり𢌞つた。
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
「……いま行った……気狂い自動車やろうですよ……」
白妖 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「母はマルセーユからサン・レモへまいります途中、自動車オウトといっしょに崖から落ちて亡くなりましたの」
ユモレスク (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
立派とか豪華リュクスとかっていうわけにはいかないけれど、なにしろコオト・ダジュウルのことですもの、自動車オオトの一つくらい持ってなくては、シュナイダアにもコティにも交際つきあうことは難しいのよ。
聖林ハリウッドに入ると、フォオド・シボレエを自動車カアではなく機械マシンだと称する国だけあって、ぼく達の車も見劣みおとりするような瀟洒しょうしゃな自動車が一杯いっぱいで、建物も白堊はくあや銀色に塗られたのが多く
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
いよいよ決心をして先月……十月……再び水戸屋を訪ねました時、自動車タキシイ杜戸もりと、大くずれ、秋谷を越えて、傍道わきみちへかかる。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おい、自動車タクシ」と刑事は呼んだ。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自動車タクシーに、毎日毎日乗り廻してあんなにすつかり重役のつもりになつたりなんかして……あの頃のことでしたよ。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
二人はそれから威勢よく自動車ハイヤに乗って出かけた。私に朝飯を喰わせる事も忘れたまま……。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
自動車バスはそのすぐ横で止まったが
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「昨日の夕方、配給をとりに行ったきり、まだ帰って来ないんだ。おやじが内地のガタクリ自動車ミシンにやられるはずもないが、警視庁へ聞いてみたら、昨日は無事故だといっていた」
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)