“馬車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばしゃ58.1%
ばしや30.2%
コウチエ2.3%
うまくるま2.3%
うまぐるま2.3%
くるま2.3%
ぐるま2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昨日見せてもらった鉄の馬車ばしゃですね、あのことを、人に話したところが、あれはもう古くて役に立たないと、みんな言ってますよ」
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
通常つうじやう人間にんげんは、ことも、わることみな身外しんぐわいからもとめます。すなは馬車ばしやだとか、書齋しよさいだとかと、しか思想家しさうか自身じしんもとめるのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それが期せずしてここに落ち合って、この不時の馬車行列——二頭立ての馬車コウチエが、砂けむりを上げて後からあとからと躍り込んで来る。
きその、向う手を分け上りますのが、山一ツ秋谷在へ近道でござりまして、馬車うまくるまこそ通いませぬけれども、わしなどは夜さり店をしまいますると、お菓子、水菓子、商物あきないものだけを風呂敷包
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それが、何故なぜかというと、三誠社という馬車うまぐるまを扱う大きな運送店があって、その前身が、伝馬町の大牢の、咎人とがにんの引廻しの馬舎うまやだったというのだ。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「やい、何をぼやぼやしてやがるんだ、椋鳥め、手前の眼にゃあ、お上の馬車くるまが見えねえのかっ!」
しゆの色の駅逓えきてい馬車ぐるまをどりゆく。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)