“斥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しりぞ76.3%
10.6%
10.0%
しり1.9%
せき0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はいつになく、この無二の親友の好意をしりぞけたのだった。いくら五ヶ年の親友だって、こればかりは打ち明けかねるというものだ。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その名をさんは憚あれど、同郷人の中に事を好む人ありて、余が屡〻芝居に出入して、女優と交るといふことを、官長の許に報じつ。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
みぶと云ふ事は、奈良朝には既に、乳母の出た家をすことになつてゐたらしい。其証左には、壬生部を現すのに、乳部と書いてゐる。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宗教及び道徳は彼のシバルリイに欠くべからざる要素なりしに、我が平民のシバルリイは寧ろ当時の道徳組織をしりぞけ、宗教にはちなみ薄きものにてありし。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
邪をふせぎ、淫をせきし、を棄て、真を求むるは、教の大本なり。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
引力にしても力にしても、相離れた所から作用を及ぼすように見えても、実際は中間に在る媒介物の内に起る作用の結果が、この形で現われるものだという風に考えた。