“引握”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひんにぎ60.0%
ひきつか20.0%
ひっつか20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、老爺ぢい今度こんど自分じぶんきざんだうをを、これはまた不状ぶざま引握ひんにぎつたまゝひとしくげる、としぶきつたが、浮草うきくささつけて、ひれたて薄黒うすぐろく、水際みづぎはしづんでスツととまる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
古木こぼくやうみにくうでのばして、鐵車てつしやおり引握ひきつかみ、力任ちからまかせにくるま引倒ひきたほさんとするのである。猛犬稻妻まうけんいなづま猛然まうぜんとしてそのいた。
蝙蝠かわほりのような怪しい鳥が飛んで来て、蝋燭の火をあやうく消そうとしたのを、重太郎は矢庭やにわ引握ひっつかんで足下あしもとの岩に叩き付けた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)