“謝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あやま51.9%
しゃ13.3%
あや11.9%
しや11.1%
3.7%
ことわ3.0%
わび3.0%
0.7%
かへ0.7%
シェ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目付の侍はあわてて出て来て、怠慢のかどをあやまりぬいた。閣老などのお耳に入らぬようにと、それも、沢庵へ繰返して頼むのだった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
せっかく、さい大臣の生辰綱しょうしんこう輸送の大役を果たしえても、後日、しゃの口からそんな讒訴ざんそ堂上どうじょうの耳に入れられたらすべては水の泡だろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれども女は静かに首をっ込めて更紗さらさ手帛はんけちひたひの所を丁寧に拭き始めた。三四郎は兎も角もあやまる方が安全だと考へた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
能く一行を輔助ほじよせしことをしやし、年々新発見にかかる文珠菩薩もんじゆぼさつの祭日には相会してきうかたらんことをやくし、たもとわかつこととはなりぬ。
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
その罪の恐ろしさは、なかなかあがなうべきすべのあるべきにあらず、今もなお亡き父上や兄上に向かいて、心にびぬ日とてはなし。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
下宿にある岸本は当分客をことわるようにして、ほとんど誰にもわずに屏居へいきょの日を送っていた。五月の下旬になった頃であった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「さあ、たしか、新富町しんとみちょう市川左団次たかしまやさんが、わびに連れてってくだすって、帰参きさんかなったんですが——ありゃあ、廿七、八年ごろだったかな。」
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
おお栗樹カスタネア 花ちし
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
あけの日二八八大倭やまとさとにいきて、翁が二八九めぐみかへし、かつ二九〇美濃絹みのぎぬ三疋みむら二九一筑紫綿つくしわた二屯ふたつみおくり来り、なほ此の妖災もののけ二九二身禊みそぎし給へとつつしみて願ふ。
シェシェ
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)