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髮結床
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かみゆひどこ
ふりがな文庫
“
髮結床
(
かみゆひどこ
)” の例文
新字:
髪結床
平次が仲間に
奉加帳
(
ほうがちやう
)
を廻して足を洗はせ、田圃の
髮結床
(
かみゆひどこ
)
の株を買つて、妹のお
粂
(
くめ
)
と二人でさゝやかに世帶を持つてゐたのでした。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
餘事
(
よじ
)
だけれど、
其
(
そ
)
の
大火
(
たいくわ
)
に——
茅場町
(
かやばちやう
)
の
髮結床
(
かみゆひどこ
)
に
平五郎
(
へいごらう
)
と
言
(
い
)
ふ
床屋
(
とこや
)
があつて、
人
(
ひと
)
は
皆
(
みな
)
彼
(
かれ
)
を(
床平
(
とこへい
)
)と
呼
(
よ
)
んだ。——
此
(
これ
)
が
燒
(
や
)
けた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
したの又
渠
(
かれ
)
は
無學文盲
(
むがくもんまう
)
の何も知らぬ山師醫者の
元締
(
もとじめ
)
なりなど
湯屋
(
ゆや
)
の二
階
(
かい
)
髮結床
(
かみゆひどこ
)
などにて長庵の
惡評
(
あくひやう
)
を
聞
(
きく
)
も
夏蠅
(
うるさき
)
ばかりなれば果は
命
(
いのち
)
の入ぬのか又は
死
(
しに
)
たく思ふ人は長庵の
藥
(
くすり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
新年
(
ねん
)
の
頭
(
あたま
)
を
拵
(
こし
)
らえやうといふ
氣
(
き
)
になつて、
宗助
(
そうすけ
)
は
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶり
)
に
髮結床
(
かみゆひどこ
)
の
敷居
(
しきゐ
)
を
跨
(
また
)
いだ。
暮
(
くれ
)
の
所爲
(
せゐ
)
か
客
(
きやく
)
が
大分
(
だいぶ
)
立
(
た
)
て
込
(
こ
)
んでゐるので、
鋏
(
はさみ
)
の
音
(
おと
)
が二三ヶ
所
(
しよ
)
で、
同時
(
どうじ
)
にちよき/\
鳴
(
な
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
同
(
おな
)
じ
新開
(
しんかい
)
の
町
(
まち
)
はづれに八百
屋
(
や
)
と
髮結床
(
かみゆひどこ
)
が
庇合
(
ひあはひ
)
のやうな
細露路
(
ほそろぢ
)
、
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
る
日
(
ひ
)
は
傘
(
かさ
)
もさゝれぬ
窮屈
(
きうくつ
)
さに、
足
(
あし
)
もととては
處々
(
ところ/″\
)
に
溝板
(
どぶいた
)
の
落
(
おと
)
し
穴
(
あな
)
あやふげなるを
中
(
なか
)
にして、
兩側
(
りようがは
)
に
立
(
た
)
てたる
棟割長屋
(
むねわりながや
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
何時にもなく羽織を引つかけた平次、それから下谷一圓を廻つて
髮結床
(
かみゆひどこ
)
、湯屋、町醫者と、根氣よく訪ねました。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼方此方
(
かなたこなた
)
と見物して來かゝる處に
髮結床
(
かみゆひどこ
)
の前にて往來の人が
立噺
(
たちばな
)
しをなし居たるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
安全剃刀のなかつた時代、亭主が度々
髮結床
(
かみゆひどこ
)
へ行つて、
將棋
(
しやうぎ
)
を指してばかり居られなかつた社會の、それは親しみ深い、つゝましやかな風景の一つだつたのです。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
髮結床
(
かみゆひどこ
)
で、——あつしと丁度
互先
(
たがひせん
)
といふ
碁
(
ご
)
ですよ」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
髮
部首:⾽
15画
結
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
床
常用漢字
中学
部首:⼴
7画
“髮結”で始まる語句
髮結