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長雨
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ながあめ
ふりがな文庫
“
長雨
(
ながあめ
)” の例文
××もまた同じことだった。
長雨
(
ながあめ
)
の中に旗を
垂
(
た
)
らした二万
噸
(
トン
)
の××の
甲板
(
かんぱん
)
の下にも鼠はいつか手箱だの
衣嚢
(
いのう
)
だのにもつきはじめた。
三つの窓
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ト
長雨
(
ながあめ
)
のあとで、
水勢
(
すゐせい
)
どう/\として、
渦
(
うづ
)
を
巻
(
まい
)
て
流
(
なが
)
れ、
蛇籠
(
じやかご
)
も
動
(
うご
)
く、とある。
備中
(
びつちう
)
馬
(
うま
)
を
立
(
た
)
てゝ
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
町に金魚を賣る五月の、かうした青い
長雨
(
ながあめ
)
の頃になると、しみ/″\おふさのことが思ひ出される。今日も外にはしと/\と蜘蛛の糸のやうな小雨が降る。金魚の色ばかりを思ひ浮べても物淋しい。
金魚
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
蓮
(
はす
)
を斫り菱の実とりし
盥舟
(
たらひぶね
)
その水いかに秋の
長雨
(
ながあめ
)
恋衣
(新字旧仮名)
/
山川登美子
、
増田雅子
、
与謝野晶子
(著)
天人
(
てんにん
)
のやうに辛抱づよく、
長雨
(
ながあめ
)
が
降
(
ふ
)
りだした。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
長雨
(
ながあめ
)
ぞらの
幽闇
(
いうあん
)
に
海
(
うな
)
づら
鈍
(
にぶ
)
み
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
長雨
(
ながあめ
)
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
五
月
(
ぐわつ
)
の
上旬
(
じやうじゆん
)
……とは
言
(
い
)
ふが、まだ
梅雨
(
つゆ
)
には
入
(
はひ
)
らない。けれども、ともすると
卯
(
う
)
の
花
(
はな
)
くだしと
称
(
とな
)
うる
長雨
(
ながあめ
)
の
降
(
ふ
)
る
頃
(
ころ
)
を、
分
(
わ
)
けて
其年
(
そのとし
)
は
陽気
(
やうき
)
が
不順
(
ふじゆん
)
で、
毎日
(
まいにち
)
じめ/\と
雨
(
あめ
)
が
続
(
つゞ
)
いた。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
或
長雨
(
ながあめ
)
の続いた夜、平中は一人本院の侍従の
局
(
つぼね
)
へ忍んで行つた。雨は夜空が溶け落ちるやうに、
凄
(
すさ
)
まじい響を立ててゐる。路は
泥濘
(
でいねい
)
と云ふよりも、大水が出たのと変りはない。
好色
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其
(
それ
)
でもなか/\
捗取
(
はかど
)
らず、
七日
(
なぬか
)
も
経
(
た
)
つたので、
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
つて
附添
(
つきそ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
兄者人
(
あにじやひと
)
が
丁度
(
ちやうど
)
苅入
(
かりいれ
)
で、
此節
(
このせつ
)
は
手
(
て
)
が八
本
(
ほん
)
も
欲
(
ほ
)
しいほど
忙
(
いそが
)
しい、お
天気
(
てんき
)
模様
(
もやう
)
も
雨
(
あめ
)
のやう、
長雨
(
ながあめ
)
にでもなりますと
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
“長雨”で始まる語句
長雨忌
長雨斎