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達
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だち
ふりがな文庫
“
達
(
だち
)” の例文
或
(
ある
)
冬の事、この
老爺
(
おやじ
)
というのが、元来
談
(
はなし
)
上手なので、近所の子供
達
(
だち
)
が夜になると必ず皆寄って来て、
老爺
(
おやじ
)
に
談
(
はなし
)
をせがむのが例であったが
千ヶ寺詣
(新字新仮名)
/
北村四海
(著)
しかしそうばかりではなくこの世には、実に不思議なことが
往々
(
おうおう
)
にしてあるものだから、今私がお前
達
(
だち
)
にも
談
(
はな
)
してきかせよう
雪の透く袖
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
しかし、月
給
(
きふ
)
の上る
見込
(
みこ
)
みもなかつたし、ボオナスも
減
(
へ
)
るばかりの上に、
質屋
(
しちや
)
や
近
(
ちか
)
しい友
達
(
だち
)
からの
融通
(
ゆうづう
)
もさうさうきりなしとは
行
(
ゆ
)
かなかつた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
お
腹
(
なか
)
には弟子
達
(
だち
)
が焼いて呉れた
犢
(
こうし
)
の肉が一杯詰つてゐるしするので、基督はこれ迄にない上機嫌で、
親父
(
おやぢ
)
の神様に代つて、
姦通
(
まをとこ
)
のほかは大抵の罪はかけ構ひなく
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
これからは
肝心
(
かんじん
)
の
飲食
(
のみくい
)
となるのだが、
新村入
(
しんむらいり
)
の彼は引越早々まだ荷も解かぬ
始末
(
しまつ
)
なので、
一座
(
いちざ
)
に挨拶し、勝手元に働いて居る若い人
達
(
だち
)
に
遠
(
とお
)
ながら目礼して引揚げた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
しかも和歌までも
堪能
(
かんのう
)
で、男ぶりは
何様
(
どう
)
だったか、ひょろりとして丈高く、さし肩であったと云われるから、ポッチャリとした
御公卿
(
おくげ
)
さん
達
(
だち
)
の好い
男子
(
おとこ
)
では無かったろうと思われる。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「あすこは、お山の方
達
(
だち
)
の遊ぶ処でございます、七つすぎましては」
山寺の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
船頭さん
達
(
だち
)
よ
雨情民謡百篇
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
お前
達
(
だち
)
は、まだ
齢
(
とし
)
若い血気の少年であるから、幽霊などがあるといったら、一概に
貶
(
けな
)
すことだろうが
雪の透く袖
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
戸外
(
そと
)
は雪がちらちら降っていて、時々吹雪のような風が窓の戸をガタガタ音をさして、その隙間から、ヒューと寒く
流込
(
ながれこ
)
むと、
申合
(
もうしあわ
)
した様に子供
達
(
だち
)
は、
小
(
ちいさ
)
な肩を
皆
(
みんな
)
縮める
千ヶ寺詣
(新字新仮名)
/
北村四海
(著)
それを聞くと、苦力
達
(
だち
)
は驚いたやうに顔を見合はせた。将校は苦力の人夫頭を顎でしやくつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「奥さんやお嬢さん
達
(
だち
)
を、ちょっと見てまいります」
警察署長
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
その頃寺に居た徒弟共を
一室
(
ひとま
)
に集めて、さて静かにいうには、今当山に訪れたものは、お前
達
(
だち
)
も
兼
(
かね
)
て知っておる通り、この一七日前に当山に於て葬礼の式を行った
雪の透く袖
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
尤も学者や芸術家は生前忙しく暮した
故
(
せゐ
)
で、まだ高野山を見ないで死んだ
輩
(
てあひ
)
も多からうから、博士の手で無賃乗車券でも配つたら、その人
達
(
だち
)
の
霊魂
(
たましひ
)
も一度は
屹度
(
きつと
)
登山するに相違ない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
子供
達
(
だち
)
は
皆
(
みんな
)
震上
(
ふるえあが
)
って一同顔色を変えた、その晩はいとど物凄い晩なのに、今幽霊が来たというので、さあ子供
等
(
だち
)
は帰れないが、ここへ泊るわけにもゆかないので、皆一緒に、ぶるぶる震えながら
千ヶ寺詣
(新字新仮名)
/
北村四海
(著)
好奇心と満足と不安とのごつちやになつた気持ちで、職工
達
(
だち
)
の報告書を調べてゐた重役は、その一つに家賃の項目が書加へてないものを発見した。その職工はすぐに重役室に呼び出された。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“達”の解説
達(「たっし」または「たつ」)とは、江戸時代に上位の役所・役人から下位の役所・役人、その他管下の者に対して出される指示・命令のこと。御達(おたっし)・達物(たっしもの)・御沙汰(おさた)などの別名がある。
転じて、明治政府初期に行政立法としての令達名として用いられ、陸海軍においてはそれ以後も軍政 (行政)の令達名として用いられている文書の名称である。
(出典:Wikipedia)
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
“達”を含む語句
先達
汝達
御達
私達
調達
達者
前達
手前達
用達
友達
伊達者
曹達
己達
曹達水
人達
上達部
暢達
俺達
上達
悉達多
...