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誅
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ちゆう
ふりがな文庫
“
誅
(
ちゆう
)” の例文
声を
連
(
つら
)
ね筆を
揃
(
そろ
)
へて
一斉
(
いつせい
)
に之を
讒謗
(
ざんばう
)
攻撃して
曰
(
いは
)
く「軍国多事の
隙
(
げき
)
に乗じて此事をなす
先
(
ま
)
づ売国の奸賊を
誅
(
ちゆう
)
して征露軍門の
血祭
(
ちまつり
)
せざるべからず——」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
この年萬治三年に入つては、更に細川越中守、稻葉能登守、中川佐渡守の領地で、天主教徒を捕へて
誅
(
ちゆう
)
してをります。
銭形平次捕物控:135 火の呪ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此度
(
このたび
)
の
企
(
くはだて
)
は
残賊
(
ざんぞく
)
を
誅
(
ちゆう
)
して
禍害
(
くわがい
)
を
絶
(
た
)
つと云ふ事と、
私蓄
(
しちく
)
を
発
(
あば
)
いて
陥溺
(
かんでき
)
を救ふと云ふ事との二つを
志
(
こゝろざ
)
した者である。
然
(
しか
)
るに
彼
(
かれ
)
は
全
(
まつた
)
く敗れ、
此
(
これ
)
は成るに
垂
(
なん/\
)
として
挫
(
くじ
)
けた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
狂妄
(
きやうまう
)
ほとんど桓玄司馬倫の
為
(
ゐ
)
に類す、
宜
(
うべ
)
なるかな
踵
(
くびす
)
を
回
(
かへ
)
さずして
誅
(
ちゆう
)
に伏するや
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
又、周の
創
(
はじめ
)
、
七七
武王
(
ぶわう
)
一たび
怒
(
いか
)
りて天下の民を安くす。臣として君を
弑
(
しい
)
すといふべからず。
仁
(
じん
)
を
賊
(
ぬす
)
み義を賊む、一
夫
(
ぷ
)
の
紂
(
ちう
)
を
誅
(
ちゆう
)
するなりといふ事、
七八
孟子
(
まうじ
)
といふ書にありと人の伝へに聞き
侍
(
はべ
)
る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
誅
(
ちゆう
)
するのみならん 他年東海長鯨を
掣
(
せい
)
す
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
訴状には「
御城
(
おんしろ
)
、
御役所
(
おんやくしよ
)
、
其外
(
そのほか
)
組屋敷等
(
くみやしきとう
)
火攻
(
ひぜめ
)
の
謀
(
はかりごと
)
」と書いてある。
檄文
(
げきぶん
)
には
無道
(
むだう
)
の役人を
誅
(
ちゆう
)
し、次に金持の町人共を
懲
(
こら
)
すと云つてある。
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
恐ろしい陰謀である。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
これは肅公の世の事で、義公は隱居の身分で藤井を
誅
(
ちゆう
)
したのである。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
併し理を以て
推
(
お
)
せば、これが
人世
(
じんせい
)
必然の
勢
(
いきほひ
)
だとして
旁看
(
ばうかん
)
するか、町奉行以下諸役人や市中の富豪に進んで救済の法を講ぜさせるか、諸役人を
誅
(
ちゆう
)
し富豪を
脅
(
おびやか
)
して其
私蓄
(
しちく
)
を散ずるかの三つより
外
(
ほか
)
あるまい。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
誅
漢検1級
部首:⾔
13画
“誅”を含む語句
誅戮
天誅
誅求
誅伐
苛斂誅求
誅殺
誅罰
誅滅
筆誅
天誅組
誅刀
誅鋤
誅討
誅悪
誅奸
誅堅
誅命
仏誅
誅伏
虐誅
...