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置去
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おきざ
ふりがな文庫
“
置去
(
おきざ
)” の例文
いゝよ
親方
(
おやかた
)
からやかましく
言
(
い
)
つて
來
(
き
)
たら
其時
(
そのとき
)
の
事
(
こと
)
、
可愛想
(
かあいさう
)
に
足
(
あし
)
が
痛
(
いた
)
くて
歩
(
ある
)
かれないと
言
(
い
)
ふと
朋輩
(
ほうばい
)
の
意地惡
(
いぢわる
)
が
置去
(
おきざ
)
りに
捨
(
す
)
てゝ
行
(
い
)
つたと
言
(
い
)
ふ
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
詰
(
つま
)
らねえ
事
(
こと
)
を腹ア立てやアがつて、たつた一人の血を分けた兄の
己
(
おれ
)
を
置去
(
おきざ
)
りにしやアがつてよ、
是
(
こ
)
れと
云
(
い
)
ふのも
己
(
おれ
)
の
眼
(
め
)
が悪いばつかりだ、あゝ
口惜
(
くや
)
しい
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
不思議に継子さんのことが
甚
(
ひど
)
く不安になつて来ましたので、乗らうか乗るまいかと考へてゐるうちに、汽車はわたくしを
置去
(
おきざ
)
りにして出て行つてしまひました。
停車場の少女:――「近代異妖編」
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
否々少しにても疵は
大切
(
たいせつ
)
なり
自然
(
しぜん
)
等閑
(
なほざり
)
て
波傷風
(
はしやうふう
)
にもならば容易ならず先兎も角も先刻の茶屋迄
御同道
(
ごどうだう
)
申ての事なりサア
遠慮
(
ゑんりよ
)
に及ばず
此駕籠
(
このかご
)
に
乘
(
のら
)
れよと今惡漢どもの
置去
(
おきざ
)
りにせし駕籠を
引寄
(
ひきよせ
)
浪人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
置去
(
おきざ
)
り
人
(
びと
)
や海賊や埋められた
黄金
(
おうごん
)
や
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
▼ もっと見る
小児
(
こども
)
の癖に気の
暴
(
あら
)
い重蔵は、木挽の職人と何か喧嘩をした結果、同じく気の早い職人は「どうでも勝手にしろ。」と、山小屋に重蔵一人を
置去
(
おきざ
)
りにして帰って
了
(
しま
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
岩田屋
(
いはたや
)
の
旦那
(
だんな
)
に
連
(
つ
)
れられて
浜
(
はま
)
へ
往
(
い
)
つて、
松
(
まつ
)
さんと
喧嘩
(
けんくわ
)
アして
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
た時に
何
(
なん
)
とお
云
(
い
)
ひだえ、あゝ
口惜
(
くや
)
しい、
真実
(
しんじつ
)
の
兄弟
(
きやうだい
)
にまで
置去
(
おきざ
)
りにされるのも
己
(
おれ
)
の
眼
(
め
)
が悪いばかりだ
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼奴
(
あいつ
)
が、
己
(
おれ
)
を
置去
(
おきざ
)
りにして先へ
帰
(
けへ
)
りやアがつたが、
岩田屋
(
いはたや
)
さんは親切だから
此方
(
こつち
)
へ
来
(
き
)
な、
浜
(
はま
)
は
贔屓強
(
ひいきづえ
)
えから
何
(
なん
)
でも
来
(
き
)
ねえと
仰
(
おつ
)
しやるので、
他
(
ほか
)
に
手曳
(
てひき
)
がねえから
松
(
まつ
)
を
連
(
つ
)
れていくと
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
が、蛇の
申子
(
もうしご
)
と噂された程のお杉の執念は、
飽
(
あく
)
までも夫に
附纏
(
つきまと
)
うて離れなかった。彼は
幾度
(
いくたび
)
かお杉を
置去
(
おきざ
)
りにして逃げようと企てたが、
何日
(
いつ
)
も不思議に
其
(
そ
)
の隠れ家を
見付
(
みつけ
)
出された。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
置
常用漢字
小4
部首:⽹
13画
去
常用漢字
小3
部首:⼛
5画
“置”で始まる語句
置
置炬燵
置土産
置床
置文
置物
置屋
置処
置目
置毒