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紙屑
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かみくづ
ふりがな文庫
“
紙屑
(
かみくづ
)” の例文
二人はあんまり心を痛めたために、顔がまるでくしやくしやの
紙屑
(
かみくづ
)
のやうになり、お互にその顔を見合せ、ぶるぶるふるへ、声もなく泣きました。
注文の多い料理店
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
爲し
續
(
つゞ
)
け
現在
(
げんざい
)
弟の千太郎の事を思ひて
紙屑
(
かみくづ
)
を
買
(
かふ
)
身
(
み
)
と迄に
零落
(
おちぶれ
)
ても眞の人に成んと思ひ
赤心
(
こゝろ
)
の誤よりも
息
(
いき
)
の根の止たを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
パンの
破片
(
かけら
)
、
紙屑
(
かみくづ
)
、
牛
(
うし
)
の
骨
(
ほね
)
など、
而
(
さう
)
して
寒
(
さむさ
)
に
顫
(
ふる
)
へながら、
猶太語
(
エヴレイご
)
で、
早言
(
はやこと
)
に
歌
(
うた
)
ふやうに
喋
(
しやべ
)
り
出
(
だ
)
す、
大方
(
おほかた
)
開店
(
かいてん
)
でも
爲
(
し
)
た
氣取
(
きどり
)
で
何
(
なに
)
かを
吹聽
(
ふいちやう
)
してゐるので
有
(
あ
)
らう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
文庫
(
ぶんこ
)
の
中
(
なか
)
から
洩
(
も
)
れた、
手紙
(
てがみ
)
や
書付類
(
かきつけるゐ
)
が、
其所
(
そこ
)
いらに
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
散
(
ち
)
らばつてゐる
中
(
なか
)
に、
比較的
(
ひかくてき
)
長
(
なが
)
い一
通
(
つう
)
がわざ/\二
尺
(
しやく
)
許
(
ばかり
)
廣
(
ひろ
)
げられて、
其先
(
そのさき
)
が
紙屑
(
かみくづ
)
の
如
(
ごと
)
く
丸
(
まる
)
めてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これがなければ、どんな通俗小説も市場価値においては、
紙屑
(
かみくづ
)
同然である。現に、今日楽しんで読まれさへすれば、明日は
屑籠
(
くづかご
)
に投込まれても本望だと揚言して
憚
(
はばか
)
らない作家がある。
百万人のそして唯一人の文学
(新字旧仮名)
/
青野季吉
(著)
▼ もっと見る
「えツ、こんな
紙屑
(
かみくづ
)
のやうな
人間
(
にんげん
)
でも、かわいさうに
想
(
おも
)
つてくださいますか」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
も
覺
(
おぼえ
)
させ
又
(
また
)
金者
(
かなもの
)
は
相針
(
あひばり
)
はいくらに
銅
(
あかゞね
)
は
潰
(
つぶし
)
にして何程といふ相場を
聞
(
きゝ
)
一々
手覺
(
ておぼ
)
えに
書留
(
かきとめ
)
させて歸りしが夫より長八夫婦は
店住
(
たなすま
)
ひとなり翌日より
籠
(
かご
)
を
擔
(
かつぎ
)
て
紙屑
(
かみくづ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
賣歩行
(
うりあるき
)
し
時
(
とき
)
晋子
(
しんし
)
其角
(
きかく
)
が贈りし
述懷
(
じゆつくわい
)
の
名吟
(
めいぎん
)
なる事は世の人の知る所にして
實
(
げ
)
に定めなきは人の身の上ぞかし偖も越後浪人新藤市之丞が心がらとは云ひながら今は
紙屑
(
かみくづ
)
屋長八と
名乘
(
なのり
)
裏店
(
うらだな
)
住居
(
ずまひ
)
となりしかど追々商賣に身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
屑
漢検準1級
部首:⼫
10画
“紙屑”で始まる語句
紙屑籠
紙屑屋
紙屑買
紙屑問屋
紙屑拾
紙屑入
紙屑渡世
紙屑買仲間
紙屑拾不可入