神官しんくわん)” の例文
すなは此所こゝ市長しちやうならび町會議員ちやうくわいぎゐんみな生物知ゝまものしりの町人ちやうにんである、であるから醫師いしることは神官しんくわんごとく、ところ批評ひゝやうせずしてしんじてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
當日たうじつしろ狩衣かりぎぬ神官しんくわんひとり氏子うぢこ總代そうだいといふのが四五にんきまりの惡相わるさう容子ようすあとつい馬場先ばゞさきすゝんでつた。一にん農具のうぐつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ見付出みつけだしたいへからがさび土塀どべい二方にはうめぐらして、すで古風こふう片付かたづいてゐた。宗助そうすけ安井やすゐから、其所そこ主人しゆじんはもと加茂神社かもじんじや神官しんくわん一人ひとりであつたとはなしいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
窓外まどそとの日光を見て四十男の神官しんくわん
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
斗樽とだるにはにごつたやうな甘酒あまざけがだぶ/\とうごいてる。神官しんくわんしろ指貫さしぬきはかまにはどろねたあとえて隨分ずゐぶんよごれてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
神官しんくわん其處そこいたると當日たうじつ神社じんじやたゞくちさきでいふのである。有繋さすがかれ間違まちがふことなしに退けた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)