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祖
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そ
昔の
諺に『
人は
祖に
基き、
祖は
神に
基く』とやら
申して
居りますが、
私はこちらの
世界へ
来て
見て、その
諺の
正しいことに
気づいたのでございます。
五十兩九郎兵衞里兩人の
養育料として
遣し候儀に御座候其後九助同村の周藏喜平次木
祖兵衞等が
取持にて私し
姪節儀を
そして、月々きまつてもらふお小
遣ひを
少しづゝ
郵便貯金にし
初め、いつも
祖母がくれるお中
元お歳
暮の金も今までのやうに
無駄には
使はないことにした。
といふ母や
祖父母の
聲、
不平はモデルにした妹
達や女中までから來た。
私はすつかり、しよげた。
資金ねだりにも、
祖母は、さう/\いゝ
顏は見せなくなつた。
祖来る時は祖を殺しても鳴らし、
仏来る時は仏を殺しても鳴らした。
が、さて、その一書によつて
深く
寫眞熱をあふられた
私は、何よりも
寫眞機がほしくてたまらない。母はもとより
私の
望みなら先づ大
概は
聞いてもらへた
祖父母にも
盛んにせがんで見たが
“祖”の意味
《名詞》
(おや) 事物のはじめ。元祖。
(おや) 自分よりも前の世代。
(ソ) 血統や一家系の最初の人。
(ソ) 一つの教え、流派、物事などを始めた人。元祖。
(出典:Wiktionary)