皆様みなさま)” の例文
旧字:皆樣
≪オォルの折れるまでうでの折れる迄もと思い全力を挙げて戦って参りましたが武運つたなく敗れて故郷の皆様みなさま御合おあわせする顔もありません。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
そんなのはわたくしとしても勿論もちろん大嫌だいきらいで、皆様みなさまるべくそんな悪性あくせい天狗てんぐにはかかりわれぬことをこころからおねがいたします。
「このたび私が人形をひとりでおどらせるじゅつを、かみからさずかりましたので、それを皆様みなさまにお目にかけます。このとおり人形には、なんの仕掛しかけもございません」
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ほ、しや写真班しやしんはん英雄えいゆう、三うらさんが、自籠巌じこもりいはのぼり、御占場おうらなひば鉄階子てつはしご飛下とびおり、いたところ手練しゆれんのシヤターをしぼつたのも、保勝会ほしようくわい皆様みなさまはじめ、……十和田わだかみ……
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これ皆様みなさま御案内ごあんないのことでござりますが、其時そのとき豊公ほうこう御寵愛ごちようあいかうむりました、鞘師さやし曾呂利新左衛門そろりしんざゑもんといふ人が、此事このこといて、わたくしも一つやつて見たうござる、とふので
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
けれどもいつか私の一心がどれほど強かったかを皆様みなさまはごらんくださるでしょう。
かたわ者 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そのさい私達わたくしたちあいだかわされた問答もんどうなかには、多少たしょう皆様みなさま御参考ごさんこうになるところがあるようにおもわれますので、ついでにその要点ようてんだけここにもうへてきましょう。
いまこれへ、おいでの皆様みなさま博士はかせ方々かた/″\でおいでなさりまするぞ。」
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あのうつくしい道中どうちゅうながめの、せめて十ぶんの一なりとも皆様みなさまにおつたえしたいのでございますが……。