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瘡
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きず
ふりがな文庫
“
瘡
(
きず
)” の例文
それを半途に、また、東方に軍事を起すのは、心腹の病をあとにして、手足の
瘡
(
きず
)
を先にするようなものでしょう。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二人共後悔の
瘢痕
(
はんこん
)
を
遺
(
のこ
)
さなければすまない
瘡
(
きず
)
を受けたなら、それこそ取返しのつかない不幸だと思っていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
禪師
(
ぜんじ
)
、
斬
(
き
)
られたる
其
(
そ
)
の
首
(
くび
)
を
我手
(
わがて
)
に
張子
(
はりこ
)
の
面
(
めん
)
の
如
(
ごと
)
く
捧
(
さゝ
)
げて、チヨンと、わけもなしに
項
(
うなじ
)
のよき
處
(
ところ
)
に
乘
(
の
)
せて、
大手
(
おほで
)
を
擴
(
ひろ
)
げ、
逃
(
に
)
ぐる
數十
(
すうじふ
)
の
賊
(
ぞく
)
を
追
(
お
)
うて
健
(
すこやか
)
なること
鷲
(
わし
)
の
如
(
ごと
)
し。
尋
(
つい
)
で
瘡
(
きず
)
癒
(
い
)
えて
死
(
し
)
せずと
云
(
い
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「頸筋の
瘡
(
きず
)
は、後ろから刺したんだ。いゝか、ぼんのくぼは大變な急所だが、
喉
(
のど
)
や胸と違つてあまり血が出ねえ、——ところで、少しばかりの血が、目隱の手拭の下へ附いて居るのは何う言ふわけだ」
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
端
(
はし
)
に殘れる緑にも蟲づき病める
瘡
(
きず
)
の
痕
(
あと
)
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
瘡
(
きず
)
つきし野獣の如き
風鳴
(
かざな
)
りの
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「曹操何ものぞ。
瘡
(
きず
)
の
癒
(
い
)
えるのを待ってはいられない。すぐわしの
戦袍
(
せんぽう
)
や
盔
(
かぶと
)
をこれへ持て、陣触れをせいっ」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「頸筋の
瘡
(
きず
)
は、後ろから刺したんだ。いいか、ぼんのくぼは大変な急所だが、
喉咽
(
のど
)
や胸と違ってあまり血が出ねえ、——ところで、少しばかりの血が、目隠しの手拭の下へ付いているのはどういうわけだ」
銭形平次捕物控:054 麝香の匂い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
衣服を
袒
(
かたぬ
)
ぎながら、関羽は
瘡
(
きず
)
を病んでいる
片臂
(
かたひじ
)
を医師の手にまかせ、なお右手では碁盤に石を打っていた。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
このとき周瑜は、
瘡
(
きず
)
もあらかた平癒して、
膿水
(
のうすい
)
も止まり、歩行には不自由ない程度になっていたので、彼は勇躍身を
鎧
(
よろ
)
って、みずから戦陣に臨むべく決心した。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
龐徳
(
ほうとく
)
に射られた左の
臂
(
ひじ
)
の
瘡
(
きず
)
である。あの
鏃
(
やじり
)
に、死んだ龐徳の一念がこもっているかのようだった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
華陀は
瘡
(
きず
)
を切開しにかかった。下に置いた銀盆に血は満ち溢れ、華陀の両手もその刀もすべて
血漿
(
けっしょう
)
にまみれた。その上、
臂
(
ひじ
)
の骨を鋭利な刃ものでガリガリ削るのであった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
来ては
辱
(
はずかし
)
めること七回に及んだ。程普はひとまず兵を収めて、呉の国元へ帰り、周瑜の
瘡
(
きず
)
が完全に癒ってから出直そうという意見を出したが、諸将の衆評はまだそれに一致を見なかった。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
果たして、一月の中に、周泰の
瘡
(
きず
)
は、拭ったように全治した。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
重傷の凌統は、全身の
瘡
(
きず
)
をつつんで、なお君前にいたが
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
華陀
(
かだ
)
を呼べ。華陀がくればこんな
瘡
(
きず
)
はなおる」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
瘡
漢検1級
部首:⽧
15画
“瘡”を含む語句
疱瘡
痘瘡
瘡毒
松皮疱瘡
瘡蓋
瘡痍
金瘡
疱瘡神
瘡痕
人面瘡
小瘡
種疱瘡
植疱瘡
湿瘡
狼瘡
矢瘡
瘡口
鵞口瘡
悪瘡
瘡毒気
...