“矢瘡”の読み方と例文
読み方割合
やきず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関羽が左のひじ矢瘡やきずは、いまは全く癒えたかに見えるが、その手に偃月えんげつの大青龍刀を握るのは、病後久しぶりであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
矢瘡やきずはまだ完く癒えたとはいいきれない。わけて老来病後の身である。危ういこと実に見ていられない。わけて親子の情に駆らるる関平に於てをやだ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あわれよくもこの珠の如きものに矢瘡やきずひとつ受けずにと……われを忘れて見入りかけたが、何思ったか
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)