“偃月”の読み方と例文
読み方割合
えんげつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもその手に抱えているのは、主人潘璋が、関羽を討ったとき功によって呉王から賜った、関羽が遺愛の有名なる偃月えんげつの青龍刀だ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道服を着た医師くすしめいた男が、盆の上に整然と並べられている、小刀メス小槌こづち小鋸このこぎり生皮剥なまかわはぎの薄刃物、生き眼刳りの小菱鉾こびしぼこ生爪なまづめ剥がしの偃月えんげつ形のきり、幾本かの針といったような物を
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そういうと、関羽は、小脇にしていた偃月えんげつの青龍刀をさしのべてその薙刀形なぎなたなりの刃さきに、錦の袍を引っかけ、ひらりと肩に打ちかけると
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)