“えんげつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
偃月75.0%
円月12.5%
燕月12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道服を着た医師くすしめいた男が、盆の上に整然と並べられている、小刀メス小槌こづち小鋸このこぎり生皮剥なまかわはぎの薄刃物、生き眼刳りの小菱鉾こびしぼこ生爪なまづめ剥がしの偃月えんげつ形のきり、幾本かの針といったような物を
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
漱石氏と前後して浅井黙語もくご、中村不折ふせつ、相島虚吼きょこう、森円月えんげつ、直木燕洋えんようその他の諸君が洋行して送ってくれる一枚の絵葉書をも、居士は深い興味の眼を以て眺め入るのであった。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
講釈師見山けんざんが、田宮坊太郎の先祖を「北朝の忠臣」なんて臆面もなくやったり、浪花節の燕月えんげつが「テームス河の上流に於て、海の藻屑と消え果てたり」なんて、新人ってうなるのを聴いて
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)