“偃月刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんげつとう87.5%
えんげつたう6.3%
シミター6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまっ先に進んでくるのはまぎれもなし、青龍の偃月刀えんげつとうをひっさげ、駿足赤兎馬せきとばに踏みまたがって来る美髯びぜん将軍——関羽であった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旅人の隊が市に近づいた時に、バルタザアルはシバの女王の護衛兵の黒い馬と夜目にも輝く偃月刀えんげつたうとを認めたのである。否、女王自身さへも認めたのである。王ははげしい懊悩を感じた。
バルタザアル (新字旧仮名) / アナトール・フランス(著)
アラビアの偃月刀シミターのごとく、日がその両面に照るのを見、そのいみじき刃がわが心臓と骨髄とを断ちわるのを感じ、めでたく往生をとげるということにもなろう。