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田舍者
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ゐなかもの
ふりがな文庫
“
田舍者
(
ゐなかもの
)” の例文
新字:
田舎者
と
書認
(
かきしたゝ
)
め有ける故夫なら
翌日
(
あす
)
又
(
また
)
是
(
これ
)
を
持
(
もた
)
せて取に上ますが
田舍者
(
ゐなかもの
)
は
兎角
(
とかく
)
迷路
(
まごつき
)
易
(
やす
)
き故下谷と云ても
分
(
わか
)
らぬことが有つて
間取
(
ひまどる
)
から大屋さんの名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それは
油氣
(
あぶらけ
)
のない
髮
(
かみ
)
をひつつめの
銀杏返
(
いてふがへ
)
しに
結
(
ゆ
)
つて、
横
(
よこ
)
なでの
痕
(
あと
)
のある
皸
(
ひび
)
だらけの
兩頬
(
りやうほほ
)
を
氣持
(
きもち
)
の
惡
(
わる
)
い
程
(
ほど
)
赤
(
あか
)
く
火照
(
ほて
)
らせた、
如何
(
いか
)
にも
田舍者
(
ゐなかもの
)
らしい
娘
(
むすめ
)
だつた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
すると
軌道
(
レール
)
に
沿
(
そ
)
ふて三
人
(
にん
)
、
田舍者
(
ゐなかもの
)
が
小田原
(
をだはら
)
の
城下
(
じやうか
)
へ
出
(
で
)
るといふ
旅裝
(
いでたち
)
、
赤
(
あか
)
く
見
(
み
)
えるのは
娘
(
むすめ
)
の、
白
(
しろ
)
く
見
(
み
)
えるのは
老母
(
らうぼ
)
の、からげた
腰
(
こし
)
も
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
らしいのは
老父
(
おやぢ
)
さんで
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
田舍者
(
ゐなかもの
)
に似合はぬ色の白い、一寸見には女の子のやうで身體もあまり強くなかつた。
古い村
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
して
田舍者
(
ゐなかもの
)
と笑はれなと心の有たけかき
口説
(
くどき
)
また夫十兵衞に打向ひ
隨分
(
ずゐぶん
)
道中
(
だうちう
)
を用心して
濕氣
(
しつけ
)
に當り給はぬ樣娘の事は呉々も
能
(
よき
)
やうに
計
(
はか
)
らひ給へと
懇切
(
ねんごろ
)
に言
慰
(
なぐ
)
さめ互ひに
名殘
(
なごり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
この
隧道
(
トンネル
)
の
中
(
なか
)
の
汽車
(
きしや
)
と、この
田舍者
(
ゐなかもの
)
の
小娘
(
こむすめ
)
と、さうして
又
(
また
)
この
平凡
(
へいぼん
)
な
記事
(
きじ
)
に
埋
(
うづま
)
つてゐる
夕刊
(
ゆふかん
)
と、——これが
象徴
(
しやうちよう
)
でなくて
何
(
なん
)
であらう。
不可解
(
ふかかい
)
な、
下等
(
かとう
)
な、
退屈
(
たいくつ
)
な
人生
(
じんせい
)
の
象徴
(
しやうちよう
)
でなくて
何
(
なん
)
であらう。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
舍
部首:⾆
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“田舍”で始まる語句
田舍
田舍娘
田舍人
田舍訛
田舍風
田舍物
田舍語部
田舍縞
田舍唄
田舍町