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献立
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こんだて
ふりがな文庫
“
献立
(
こんだて
)” の例文
旧字:
獻立
正式の寸法の割合として、たとえば坐像二尺の
日蓮
(
にちれん
)
上人、一丈の
仁王
(
におう
)
と木寄せをして仏師へ渡します。
結局
(
つまり
)
、仏師が彫るまでの
献立
(
こんだて
)
をする役です。
幕末維新懐古談:08「木寄せ」その他のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
明治の
元勲
(
げんくん
)
井上侯のように、あるいはアイゼンハウワーのように、
来賓
(
らいひん
)
に供する料理は必ず自分でつくる、あるいは監督もする、
献立
(
こんだて
)
はもちろん。
味覚馬鹿
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
アハセもしくはオカズという副食物も、大体に手数のかからぬ物をきめて、いつも同じような
献立
(
こんだて
)
をくりかえしていた。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
土曜日の晩には、
炊事部
(
すいじぶ
)
はみんなの弁当の
献立
(
こんだて
)
をするのに忙しかった。次郎が道順の相談のために、各室に引っぱりこまれたことはいうまでもない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
西洋料理の
献立
(
こんだて
)
にも必ずパンが入要ですし、旅の弁当にもサンドウィッチを
携
(
たずさ
)
える
有様
(
ありさま
)
ですから誰でもパンの事をよく知っていなければなりません。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
献立
(
こんだて
)
はひといろで、海老色のシャツにネクタイをつけ、栗色の髪と髭とを特別念入りに鏝でまき上げているその給仕は、給仕する小指に指環をはめている。
道標
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
おつかれもおわそうが、信雄が心からな
献立
(
こんだて
)
です。徳川どのへよする敬意と信頼を盛ったものと、召し上がられなくば、眺めてだけでも、お
酌
(
く
)
みください。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三度三度
献立
(
こんだて
)
を持って
誂
(
あつらえ
)
を聞きにくる婆さんに、
二品
(
ふたしな
)
三品
(
みしな
)
口に合いそうなものを注文はしても、
膳
(
ぜん
)
の上に
揃
(
そろ
)
った皿を眺めると共に、どこからともなく反感が起って
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
料理店もある。そうして日本内地にある時とおなじような料理を食わせると、N君はまずその
献立
(
こんだて
)
をならべておいて、それから本文の一種奇怪な物語に取りかかった。
マレー俳優の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ひどく料理に
凝
(
こ
)
る家で、
殊
(
こと
)
に竜土会の時は凝り過ぎるという評があった。紅葉山人のなくなった後だった。「紅葉山人白骨」というのが
献立
(
こんだて
)
にあるので、みんなが驚いた。
芝、麻布
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
清助は奥の部屋と
囲炉裏
(
いろり
)
ばたの間を
往
(
い
)
ったり来たりして、二人の下女を相手に働いているお民のそばへ来てからも、
風呂
(
ふろ
)
の用意から夕飯として出す
客膳
(
きゃくぜん
)
の
献立
(
こんだて
)
まで相談する。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
食事の
献立
(
こんだて
)
塩梅
(
あんばい
)
などをうまくして病人を喜ばせるなどはその中にも必要なる一カ条である。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
ふと見ると、毎日の
献立
(
こんだて
)
を予告する黒板に、大きな字で、こんなことが書きつけてある。
キャラコさん:07 海の刷画
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
茶室、茶庭、茶器、掛物、懐石の料理
献立
(
こんだて
)
、読むにしたがって私にも興が湧いて来た。茶会というものは、ただ神妙にお茶を一服御馳走になるだけのものかと思っていたら、そうではない。
不審庵
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
これは長兄が生れたとき、
祝
(
いはひ
)
に
貰
(
もら
)
つた品々などの記入から始まり、法事の時の
献立
(
こんだて
)
、病気見舞の品々、婚礼のときの献立など、こまごまと
記
(
しる
)
してあるので、僕は珍しいと思つて貰ひ受けたのであつた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
三十六品の
献立
(
こんだて
)
に大原は図らざる援兵を得て
昼食
(
ちゅうじき
)
を済ませし後小山の妻君と下女とを伴い急ぎ我家へ帰り行きぬ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
大理石の
卓子
(
テーブル
)
の上に肱をついて、
献立
(
こんだて
)
を書いた茶色の紙を挾んである金具を
独楽
(
こま
)
のように廻していた忠一が
明るい海浜
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
内部の
献立
(
こんだて
)
が
悉皆
(
すっかり
)
出来上がり、会名が附いたので
届
(
とどけ
)
を出し、許可になったので、その年の秋すなわち明治十九年十一月
向
(
むこう
)
両国の貸席
井生村楼
(
いぶむらろう
)
で発会することになった。
幕末維新懐古談:48 会の名のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「まず
献立
(
こんだて
)
を見ながらいろいろ料理についての御話しがありました」「
誂
(
あつ
)
らえない前にですか」「ええ」「それから」「それから首を
捻
(
ひね
)
ってボイの方を御覧になって、 ...
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
最初から最後まで、
献立
(
こんだて
)
から煮て食べるところまで、ことごとく自分で工夫し、加減をしてやるのであるから、なにもかもが生きているというわけである。材料は生きている。
鍋料理の話
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
料理のことは勿論この話に直接の関係はないのだが、英領植民地のシンガポールという土地はまずこんなところであるということを説明するために、ちょいと
献立
(
こんだて
)
書きをならべただけのことだ。
マレー俳優の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そればかりではない、同じ
献立
(
こんだて
)
を何人前も
調
(
ととの
)
えておいて、多数の朋友にそれを想像で食わして喜こんだ。今考えると普通のものの嬉しがるような
食物
(
くいもの
)
はちっともなかった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
先ず二十銭の方にしますと十人前で弐円ですね。それで一通りの
献立
(
こんだて
)
を作ろうとするには第一がスープですけれども肉類のスープは
直段
(
ねだん
)
が高くなりますから手軽な
赤茄子
(
あかなす
)
スープに致しましょう。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
座敷の装飾や料理の
献立
(
こんだて
)
なども大そう整っていまして、来客は十人あまり、みな善く酒を飲みました。楽人らは一生懸命に楽を奏していると、もう酒には飽きたから食うことにすると言い出しました。
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
自然の
献立
(
こんだて
)
のうちに、光線の圧力という事実は印刷されていないようじゃないか。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
冷肉料理はお弁当に限らず暑い時分には家庭の食事に用いてもお客への御馳走にしてもようございます。先ずその
献立
(
こんだて
)
を致してみましょうか。第一がコールポークと申して豚の冷肉に致しましょう。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
そこへ行くと日本の
献立
(
こんだて
)
は、
吸物
(
すいもの
)
でも、口取でも、
刺身
(
さしみ
)
でも
物奇麗
(
ものぎれい
)
に出来る。
会席膳
(
かいせきぜん
)
を前へ置いて、
一箸
(
ひとはし
)
も着けずに、眺めたまま帰っても、目の保養から云えば、御茶屋へ上がった
甲斐
(
かい
)
は充分ある。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“献立(メニュー(料理))”の解説
メニュー(en: Menu)は、料理の品目を示した表であり、客が選択可能な料理の一覧的な小冊子、またはボード(張り紙)などのこと。日本語では献立表、献立書、品書きともいう。
(出典:Wikipedia)
献
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“献立”で始まる語句
献立表