母樣つかさん)” の例文
新字:母様
それではわたしもどります、亥之いのさんがかへつたらばよろしくいふていてくだされ、お父樣とつさんもお母樣つかさん御機嫌ごきげんよう、此次このつぎにはわらふてまゐりまするとて是非ぜひなさゝうにたちあがれば
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「知つてるよ。お母樣つかさんのお腹から生れて來たんだ。」
貝殻追放:016 女人崇拝 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
私は申譯のない御無沙汰して居りましたが貴君もお母樣つかさんも御機嫌よくいらつしやりますかと問へば、いや最う私はくさみ一つせぬ位、お袋は時たま例の血の道と言ふ奴を始めるがの
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたし申譯まをしわけのない御無沙汰ごぶさたしてりましたが貴君あなたもお母樣つかさん御機嫌ごきげんよくいらつしやりますかとへば、いやわしくさみ一つせぬくらゐ、おふくろときたまれいみちやつはじめるがの
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よ、おまへ此樣このやう病氣びやうきになつてから、お父樣とつさんもお母樣つかさん一晩ひとばんもゆるりとおやすみになつたことはない、おつかれなされておせなされて介抱かいはうしてくださるのを孝行かう/\のおまへ何故なぜわからない
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
母親はゝおやけなしの巾着きんちやくさげて駿河臺するがだいまで何程いくらでゆくとかどなる車夫しやふこゑをかくるを、あ、お母樣つかさんそれはわたしがやりまする、ありがたう御座ござんしたと温順おとなしく挨拶あいさつして、格子戸かうしどくゞればかほそで
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)